(出典:青山学院大学)
青山学院大学経営学部とシンガポール航空は、2023年4月から10月までの期間にわたり、「第1回マーケティング学習プログラム」を共同で実施した。このプログラムは、学生がシンガポール航空の企業活動を体験し、同社がZ世代の日本の顧客ニーズを深く理解することを目的としている。具体的には、経営演習の授業の一環として、青山学院大学の経営学部3年生と4年生の学生20人がセールス・マーケティング戦略やプロダクトの特徴を学んだ。
プログラム中には、シンガポール航空のクリスラボを訪れ、日本の若い世代が同社の利用動機を探るフォーカスグループにも参加した。機内食においては、チキンライスをアレンジした「チキンライスバーガー」の提供アイデアが出され、CO2排出量削減にも貢献する。また、MBTI診断を応用した旅行商品のアイデアも生まれた。
小野譲司教授は、学生が実践的なマーケティングを学ぶ貴重な機会として、このプログラムを評価しており、シンガポール航空も新たな気付きを得ることができたとしている。参加した学生からは、企業が企画を考える際の意義の大切さや、それを形にする難しさを学んだとの声が挙がった。
シンガポール航空の日本支社長ケニー・テオは、青山学院大学との産学連携による実践的な経験提供を高く評価し、今後も顧客体験の向上に努める意向を示している。青山学院大学とシンガポール航空の連携による革新的なアイデアの創出は、今後の発展が期待される。