ホテル特化型メディア

眠っていたデータから新たな付加価値を

トップ > ホテル関連ニュース > 奈良ホテル収蔵絵画展「Be Road~天鵞絨友禅と奈良ホテル110年の軌跡~」

奈良ホテル収蔵絵画展「Be Road~天鵞絨友禅と奈良ホテル110年の軌跡~」

投稿日 : 2020.01.20

奈良県

ホテル関連ニュース

創業110 年を迎えた株式会社奈良ホテルは、創業110周年イヤー(2020年3月31日まで)のファイナルイベントとして、奈良ホテル収蔵絵画展「Be Road ~天鵞絨友禅と奈良ホテル110 年の軌跡~」を、2020年2月3日(月)から2月8日(土)まで開催、入場無料。

110年の歴史を垣間見る美術的タイムスリップ、絵画展

明治時代に贅を尽くして建てられ、「関西の迎賓館」として数多くの要人たちを迎えてきた同ホテルは、約100点の名画を収蔵。

今回は、その中から2017年調査の結果判明した、メインダイニングルーム「三笠」の天鵞絨友禅(ビロードユウゼン)をテーマに、計14点の美術品を宴会場に集め、ゆっくりと鑑賞できる。

展示品には、普段客室に飾られているため、なかなか目にすることのできない天鵞絨友禅6点、また日本画の巨匠 横山大観・川合玉堂の団扇画もあり、ホテル収蔵の絵画を間近で一斉に見られるまたとない機会となる。

奈良ホテルの記憶を受け継ぐ名画の数々と共に、110年の歴史を垣間見る美術的タイムスリップを楽しめるという。

出典:JR西日本ホテルズ

天鵞絨友禅( ビロードユウゼン)とは天鵞絨生地に友禅染を施し、一部を起毛することで立体感や風合いの違いを出す染織品のこと。明治時代に、京友禅の老舗 千總(チソウ)(京都市:創業1555 年)が創案した。

一見絵画の様に見えるが、絵画とは違う独特な味わいがあり、明治後期から大正にかけ、美術品や室内装飾品として人気を博していた。日本的花鳥図や動物図、風景図などを表した作品は西洋でも人気があり、明治33年パリ万国博覧会にも出展された。

【同展 概要】

期間:2020年2月3日(月)~ 8日(土)計6日間

時間:9:30 ~ 19:00(最終日のみ17:00 まで)

場所:奈良ホテル新館「若草の間」

料金:無料

<展示品一例>

天鵞絨友禅「雉」、「竜田紅葉」、「二見浦」、「本栖湖の富士」、「瀞八丁」、「宮島」、「寝醒の床」、中村大三郎「美人舞子」、横山大観「団扇画」、河合玉堂「団扇画」、堂本印象「春日山」、木村斯光「ゆうべ」など

※その他本館ロビー、2 階回廊などの絵画や調度品も自由に見学できる

ギャラリートーク:2月4日(火)14:00 ~約30 分 ※無料/ 先着50名

千總文化研究所 所長の加藤 結理子氏を招き、「天鵞絨友禅」について詳しく解説。作品を鑑賞しながら見どころなども説明するという。

出典:JR西日本ホテルズ

加藤 結理子(かとう ゆりこ)

1984年、熊本県生まれ。同志社大学文学部卒。

2007年、株式会社千總入社。千總ギャラリーのキュレーターとして、千總が所蔵する絵画や染織品の企画展示を担当。2017 年、一般社団法人千總文化研究所を設立、所長就任。

【合わせて読みたい】

建築倉庫ミュージアム「クラシックホテル展-開かれ進化する伝統とその先-」

関連記事