ブルガリホテル日本初進出
三井不動産の4月23日の発表によると「ブルガリ ホテル 東京」は、「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」において建設予定の複合ビルの39階から最上階45階までの7フロアに展開する。
都心の利便性が高いエリアに誕生する「ブルガリ ホテル 東京」の徒歩圏内には、皇居などの観光名所や日本橋・銀座といったショッピングエリアがあり、東京駅至近で、日本橋・丸の内などの金融・ビジネス街にほど近く、ビジネスでの滞在にも理想的なロケーション。
「ブルガリ ホテル 東京」が開業するビルは、オフィスや商業施設が入る高級複合商業施設となる。
ツイン・ダブルルームを中心に、ラグジュアリーなスイートから究極のブルガリスイートまで、多彩なタイプを取り揃えた98室の客室が提供される。
また、イル・バール、イル・リストランテ、暖炉のあるラウンジといったブルガリ ホテルのアイコン的な空間は、すべてアウトドア・テラスを併設しており、イル・チョコラートのショップや広々とした屋外スペースのあるボールルームやスパ、フィットネスジム、25m屋内プールなどが、備えられる。
東京への出店は、上海、モスクワなどに続く9店舗目
これまでのブルガリ ホテルズ & リゾーツ同様、インテリアデザインは、著名なイタリアの建築設計事務所アントニオ・チッテリオ・パトリシア・ヴィールが手掛ける。コンテンポラリーなデザイン、卓越したクラフトマンシップ、意匠を凝らしたディテールというブルガリのコアヴァリューを形にし、洗練されたイタリアン・スタイルのエッセンスを取り入れた機能的にも優れた空間を創出するという。
ブルガリ ホテルズ & リゾーツは、ミラノ、ロンドン、バリ、北京、ドバイにおいてラグジュアリーホテルを展開しており、今後は、2018年に上海、2020年にモスクワ、パリにオープンする予定で、「ブルガリ ホテル 東京」は、9軒目となり、日本での開業は初となる。
ブルガリのCEO ジャン-クリストフ・ババンのコメント
「ブルガリ ホテルズ & リゾーツにとって大きな一歩となるブルガリ ホテルの東京開業のニュースをお伝えすることができ、大変誇らしく思います。30年にわたり日本でビジネスを展開してきたブルガリにとって、日本は戦略的にも重要な市場です。ジュエリーとホスピタリティーが完全に融合することで、ブルガリのショップのみならず、ラグジュアリーなサービスを提供し、ブルガリの精神を反映するこの素晴らしいホテルにおいても、質の高いサービスを求めるゲストのご期待にお応えできると信じています。
本プロジェクトにおいて、三井不動産という日本の不動産産業のリーディングカンパニーとパートナーシップを組めたことを光栄に思います。また私どもの妥協なきコンテンポラリーなイタリアン・スタイルが受け入れられ、日本の高級ホテル市場において魅力的な体験をお届けできるものと確信しています。」
中央区でのホテル進出、三井不動産の牙城
メトロエンジンリサーチによると中央区での新規ホテル開業予定数は実に、36軒にも及んでいる。既存ホテル数の中央区151軒は新宿区の150軒、千代田区の107軒をも凌ぐ。
ミレニアム三井ガーデンホテル、三井ガーデンホテル銀座プレミアなどの三井不動産の物件が同じ中央区内で一泊3万円前後の高級価格帯で出店をしており、同ホテルは、同じ三井不動産のホテルの中でも洗練されたデザインによりさらに高級価格帯での差別化により展開を図る模様だ。
2020年の東京五輪以降を懸念する声もある中で、2022年末開業の同ホテルの発表は、Beyond2020の東京五輪以降も続く都心部での開発を予感させるものだ。
完成イメージ図
出典:三井不動産