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京都のホテル、日本人宿泊者数が前年同月の約8割まで回復 

投稿日 : 2020.11.03

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新型コロナウイルス関連

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10 月 29 日に発表された京都市観光協会データ月報によると、京都市内 64 ホテルにおける前月の日本人延べ宿泊客数は、前年同月比 23.9% 減となり、4カ月連続で前月を上回るとともに、前年同月の約8割の水準にまで回復した。
8 月と比較して京都市における新型コロナウイルス感染症の感染者数が減少しているなか、Go Toトラベルキャンペーンによる需要喚起の取組や 4 連休等が追い風となったものと考えられる。日本人延べ宿泊客数は前年同月の約 8 割にまで回復するも、総延べ宿泊客数は前年同月の半分に満たない厳しい状況が続く。外国人延べ宿泊客数は 6 カ月連続でほぼゼロに近い数字となった。

インバウンド回復はいつになるのか

■ 日本人客の需要回復により客室稼働率は 5 カ月連続で改善
京都の客室稼働率は前月(22.8%)よりも 10.2 ポイント高い 33.0% となり、10 ポイントを超える大幅な回復を見せた。客室稼働率の前月からの改善は5カ月連続で続いているが、外国人需要が消滅していることなどから、前年同月と比較すると 49.9 ポイント低い値であり、依然としてホテルにとって厳しい水準が続いているようだ。

■ 客室収益指数(RevPAR)は 5 カ月連続で減少幅が改善
京都市観光協会が提携する、ホテルデータサービス会社STR によると、京都市内における客室稼働率は前年同月比 58.4% 減となり、平均客室単価が同 1.4% 増となったものの、RevPAR は同 57.8 %減少した。調査対象の他都市と比較すると、京都のみが前年より平均客室単価が高くなっており、高価格帯の施設を中心に、各施設がブランドを守りながら経営を続けていることが示される結果となった。

■ Go To トラベル効果は?
観光需要を喚起する Go Toトラベル 事業の対象に、10月1日からは東京発着旅行も追加されたことで、日本人宿泊客数は引き続き回復が続くと期待されている。しかし一方で外国人客の需要は消滅した状態が続いていおり、需要回復の立ち上がりが遅れている施設も多いことが想定される。依然として多くの宿泊施設にとって厳しい状況が続いているようだ。

■ インバウンド回復は?
外国人延べ宿泊客数は、前年同月比99.7%減の821人に留まった。JNTOの発表によると、9月の訪日外客数(実人数)は前年同月比99.4%減の13,700人となり、6カ月ぶりに1万人を超える結果となった。また、日本人と外国人を合わせた総延べ宿泊客数は同61.7%減となり、4カ月連続で前月を上回った。
イギリスなど新型コロナウイルス感染症拡大を懸念して再度ロックダウンなどの対策を取る国が出てきた一方で、国・地域間の移動を回復させる舵取りも全世界的に進められている。
日本政府も、シンガポールや韓国、ベトナムに続くかたちで、中国とのビジネス往来を再開する方向で調整をはじめている模様。しかし、各方面の航空便の運航状況の回復は引き続き伸び悩んでおり、移動の自由度が低い状態が続いていることには留意が必要だとしている。

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