京都市/京都府主催「ムスリムおもてなしセミナー」が京都市内の京都平安ホテルにて9月26日(水)開催される。ムスリムの旅行者が京都でも増加する中で、観光関連事業者向けにムスリム観光客の受入機運をさらに高める。
ムスリム観光客が5年で3.5倍に
京都市では、イスラーム教徒(ムスリム)が多い、マレーシアやインドネシア、中東などの国・地域からの外国人宿泊客数が以下の表の通り、2017年(平成29年)には、127,047人に達し、2013年(平成25年)35,878人と比べて、約3.5倍に増加した。
出典:京都市
こうした中で、京都観光を楽しんでもらうユニバーサルツーリズムの一環として、2013年からムスリム観光客に、安心かつ快適に京都の旅行を楽しんでもらえるよう、礼拝スペースの拡充や市内レストランのハラール認証の取得支援など、ムスリム観光客にやさしい受入環境の整備に取り組んでおり、事業者向けの勉強会、助成金等を実施し受け入れ環境整備をさらに支援する。
ムスリムおもてなしセミナー
このたび開催される同セミナーの概要は以下の通り。
日時: 9月26日 (水) 午後2時~午後4時
場所:京都平安ホテル羽衣の間 (京都市上京区烏丸通上長者町上ル)
内容(予定)
(1)「京都におけるインバウンドの動向について」京都市観光MICE推進室
(2)「ムスリム(イスラーム教徒について)及びムスリム対応の基本について」京都ハラール評議会 小杉泰氏(京都大学教授)
(3)「ムスリム観光客のマーケティングについて」フードダイバーシティ(株)代表取締役 守護彰浩氏
(4)「ムスリム対応実践店の取り組みについて」中央観光株式会社 嵐山良彌 佃幸千代氏
京都市は、今後も礼拝スペースやムスリム対応レストラン等の情報を外国人観光客向けホームページ等を通じて情報発信を行っていくとともに、ムスリムが多いUAE(ドバイ)やマレーシア(クアラルンプール)に京都市海外情報拠点を開設し、現地のニーズを把握するとともに旅行博の出展等も進めていくという。