JR東日本グループは東急電鉄と、国内外観光客が鉄道、バス、AIオンデマンド乗合交通、レンタサイクルなどの交通機関を、スマートフォンで検索・予約・決済し、目的地までシームレスに移動できる「観光型MaaS」の実証実験を伊豆エリアにて開始。JR東日本は小田急との連携も行い同事業を推進する。
専用アプリケーション「イズコ」で国内外観光客の利便性向上
出典:JR東日本
4月から開始される同実証実験は、展開エリアが東伊豆および中伊豆エリア。
使用する専用アプリは「イズコ」で、日英2カ国語対応、ダウンロードとアプリ使用は無料となっている。
機能としては、検索機能では、鉄道は伊豆急線全線(伊東-伊豆急下田)、伊豆箱根鉄道駿豆線全線(三島-修善寺)、路線バスでは展開エリア内を運行する伊豆箱根バスと東海バス。
予約機能としてはAIオンデマンド乗合交通、レンタサイクルとレンタカー(リンク連携)を有する。
また、決済機能として、デジタルフリーパス2種類(ともに有効期間2日間)。
他に、 デジタルマップ(飲食施設や携帯充電箇所などを多言語案内)、画面提示で約30施設の観光施設割引など。
これにより、点在する伊豆エリアの観光拠点間のシームレスな移動実現による周遊促進と地域活性化、IoT活用による交通・観光事業などの最適化、キャッシュレスや多言語対応といった観光拠点の抱える課題解決などに取り組む。
JR東日本、小田急とのMaaSでの連携も検討開始
また、JR東日本は、このほど小田急電鉄と、日々の通勤・通学や旅行の際、顧客がシームレスに移動できる社会を目指して、「MaaS(Mobility as a Service)」提供に関して、各鉄道会社間の境界を越えたサービスの提供を目指し、「MaaS」の連携について検討を開始。
これにより、例えば混雑や遅れの情報に基づいて迂回乗車経路を提案するなどの、リアルタイムかつ利便性の高いサービスの提供に取り組んでいく方針を示している。
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