株式会社ロイヤリティ マーケティングは、15歳から29歳をZ世代として位置づけ、「Z世代のロケ地巡りや聖地巡礼の実態調査」(「Pontaリサーチ」調べ)を2025年6月9日から6月16日にかけて実施した。
(出典:株式会社ロイヤリティ マーケティング)
調査結果によると、これまでに聖地巡礼を行ったジャンルとして最も多かったのはアニメで48.1%を占め、次いで映画が30.4%、ドラマが26.7%となった。また、今後聖地巡礼をしてみたいジャンルとしてもアニメが45.0%で最多となり、Z世代においてアニメは巡礼先として最も関心の高い分野であることが明らかとなった。
聖地巡礼を行いたいと思ったきっかけとしては、「好きな作品・キャラの舞台だから」が41.4%で最も多く、「推し活の一環として」が36.0%で続いた。そのほか、「観光地としても魅力的だったから」が27.3%、「作品の感動をもう一度味わいたい」が27.0%となり、作品愛や推し文化が強く影響していることがうかがえる。
(出典:株式会社ロイヤリティ マーケティング)
1回あたりの聖地巡礼にかける予算は「5,000~1万円未満」が31.3%で最多となり、「1,000~5,000円未満」が29.6%、「1万円~3万円未満」が19.8%で続いた。全体の約7割が1万円未満であり、比較的手軽な価格帯で行われている。また、巡礼先でつい購入してしまう物としては、「ご当地コラボ食品やお菓子」が45.7%で最も多く、「限定グッズ(アクリルスタンドや缶バッジなど)」が34.9%となった。
(出典:株式会社ロイヤリティ マーケティング)
理想とする巡礼スタイルは「旅行・観光+少し聖地に寄るくらい」が38.9%で最多となり、「推し活メインで組む遠征・旅」は21.5%にとどまった。宿泊を伴う巡礼経験については、67.5%が経験ありと回答し、32.5%は経験がなかった。
(出典:株式会社ロイヤリティ マーケティング)
巡礼スポットを選ぶ際の条件としては、「アクセスが良い(駅近・日帰り圏)」が39.9%で最も多く、「推しの関係スポットである」が35.6%、「自然や景色が映える場所」が28.5%となった。同行者については「一人で」が33.7%で最多となり、「友人と」が31.7%と僅差で続き、個人志向と共有志向がほぼ同程度存在する傾向が見られた。
訪れたことのある聖地としては「名探偵コナン」が1位となり、北海道、長野県、京都府、シンガポールなどが挙げられた。2位は「ラブライブ!シリーズ」、3位は「ゆるキャン△」、4位は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」、5位は「君の名は。」であった。
今後訪れてみたい聖地でも1位は「名探偵コナン」で、2位は「君の名は。」、3位は「ラブライブ!シリーズ」、4位は「ゆるキャン△」と「夏目友人帳」が並んだ。また、推している作品ランキングでも「名探偵コナン」がトップであった。