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公共交通を中心に定着するひとり旅:中高年層の移動スタイルとは

投稿日 : 2025.07.07

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調査

(出典:株式会社JTBパブリッシング

JTBグループで旅行・ライフスタイル情報を提供する株式会社JTBパブリッシングは、50歳以上を主な対象とする月刊誌『ノジュール』の読者を対象に、「ひとり旅の移動」に関するWEBアンケート調査(ノジュール編集部調べ)を実施した。

『ノジュール』は2006年6月の創刊以来、街歩き、歴史、温泉、アートといったテーマを通じて、50歳以上の旅と暮らしを豊かにする情報を発信している。なかでも「ひとり旅」をテーマとする特集は長年にわたり読者から支持を集めており、「思い立ったらすぐ行ける」「自分のペースで好きに行動できる」といった理由から、コロナ禍を経て需要が一層高まっている。『ノジュール』ではこうしたニーズに応える形で、ひとり旅のための旅プランや快適な過ごし方のヒントを紹介し、読者のひとり旅を後押ししている。

今回の調査は2025年6月2日から6月9日にかけて、ノジュール読者のうちメルマガ登録者を対象にWEBアンケート形式で実施され、有効回答数は1048名となった。

(出典:株式会社JTBパブリッシング

調査結果によると、「ひとり旅の経験がある」と回答した読者は全体の87%にのぼり、ひとり旅が旅行スタイルの一つとして定着していることが明らかになった。自由回答では「一人だと列車の席が取りやすい」「直前でも予約が可能」「ホテルのグレードを気にしなくていい」といった意見が寄せられ、旅慣れた様子もうかがえた。

また、ひとり旅をしたことがあると回答した912名に対し、移動手段について尋ねたところ、もっとも多かったのは公共交通の利用で77.6%。次いでマイカーが12.3%、レンタカーが6.8%という結果となった。その他、カーシェアリングの利用も見られた。自由回答には「自動車移動中の暇が問題だったが、書籍の読み上げサービスの登場で有意義な時間を過ごせるようになった」といった声も寄せられた。

目的地への移動時間については、「旅の目的のためなら時間は問わない」とする回答が63.5%で最多となった。次いで「3時間まで」が12.4%、「4時間まで」が11.5%、「5時間まで」が9.0%となった。公共交通機関での移動中には、読書、音楽鑑賞、居眠り、おやつなど、それぞれがひとりの時間を楽しんでいる様子もうかがえた。

(出典:株式会社JTBパブリッシング

旅先での移動手段の計画方法については、「WEBやアプリの乗換案内を利用する」が70.7%、「WEBやアプリの地図を利用する」が68.0%と、高い割合を占めた。なかには「地図が読めず方向音痴ですが、スマホの出現でひとり旅がスムーズに出来るようになった」といった声もあり、スマートフォンが移動計画における中心的なツールとなっていることがわかる。

旅先でタクシーを利用する際に支払ってもよいと思う金額については、「3000円まで」が27.9%で最多となった。次いで「5000円まで」が23.7%、「タクシーは使わない」と答えた人は21.7%だった。自由回答では、「ひとり旅だと割高になってしまうので、車でしか行けない場合にはレンタカーを選ぶ」「乗り合いタクシーがあると助かる」といった実用的な意見も見られた。

ひとり旅で不便に感じることとして最も多かったのは「荷物の管理」で、60.9%を占めた。「荷物から目が離せない不安をみなさんどうしてるのか知りたい」「宿泊宿が毎日違うと荷物をロッカーに預けるか、その日の宿泊ホテルに預けるか悩む」といった声が寄せられており、荷物の取り扱いはひとり旅特有の課題といえる。次いで「費用が割高になる」が42.0%を占め、「交通の便がよいところでは問題ないが、不便なところはレンタカー等でコストが高くなる」といった意見もあった。

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