(出典:岡山県観光連盟)
岡山県には、温泉と紅葉を同時に楽しめる観光地が数多く存在し、渓谷や城、滝と紅葉が調和する多様な景観が点在している。「美作三湯」と呼ばれる湯原温泉・奥津温泉・湯郷温泉の周辺には、秋の紅葉を堪能できる名所が集まっており、岡山市内では後楽園や岡山城などでも紅葉を鑑賞できる。美作三湯では2025年12月7日まで、温泉宿を会場とした回遊型アートイベント「美作三湯芸術温度2025」が開催されている。
(出典:岡山県観光連盟)
湯原温泉は、旭川沿いに位置する温泉地で、豊臣秀吉の時代から湯治場として知られている。温泉街の象徴である露天風呂「砂湯」は、全国露天風呂番付で西の横綱に選ばれた大露天風呂であり、川沿いの自然とともに紅葉を望むことができる。近隣の「神庭の滝」は「日本の滝百選」に選ばれた名勝地で、滝と紅葉が一体となった景観を楽しむことができる。
(出典:岡山県観光連盟)
奥津温泉は、吉井川沿いに広がる山間の温泉地であり、美肌効果の高いアルカリ性単純温泉として知られている。下流の奥津渓は国指定の名勝地で、吉井川の浸食によって形成された甌穴群が見どころとなっている。紅葉の時期には「奥津渓もみじ祭り」が開催され、夜間には紅葉のライトアップが行われる。昼夜で異なる紅葉の景観を観賞できる地域として人気を集めている。
(出典:岡山県観光連盟)
湯郷温泉は、円仁法師によって発見されたとされる歴史ある温泉地で、「鷺の湯」とも呼ばれている。美作市内に位置する観音寺は“もみじ寺”として親しまれ、秋には境内が紅葉で彩られる。本堂の階段下には文殊菩薩を祀る文殊洞があり、洞窟内から眺める紅葉も特徴的である。近隣の津山城(鶴山公園)では「津山城もみじまつり」が開催され、ライトアップや地域イベントが行われている。
(出典:岡山県観光連盟、おかやま城下町物語実行委員会)
岡山市内では、アクセスの良い後楽園と岡山城が紅葉の名所として知られている。後楽園では約100本のカエデが林立する千入の森が見どころで、期間限定で開催される夜間特別開園「秋の幻想庭園」では紅葉がライトアップされる。隣接する岡山城では夜間特別開館「秋の烏城灯源郷」が同時開催され、後楽園と連動したライトアップが行われる。岡山県では、温泉地から市街地まで、紅葉の多彩な魅力を各地で体験することができる。