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ベルトラが2025年夏の国内旅行トレンドを発表:「タイパ旅」や離島体験、都市型エンタメが人気に

投稿日 : 2025.07.04

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観光

調査

(出典:ベルトラ株式会社

ベルトラ株式会社は、2025年夏の国内旅行シーズンにおける現地体験型アクティビティの予約動向を発表した。本調査は、2025年6月20日時点の予約データをもとに、7月から8月に参加予定の国内現地アクティビティに関する分析を行ったものである。

(出典:ベルトラ株式会社

夏の旅行先ランキングでは、沖縄が引き続き首位を維持した。北海道も昨年に続き2位となり、予約数のシェアが増加している。猛暑の影響が予想される中、涼しさや自然の豊かさを求める旅行者の需要を取り込んでいると考えられる。また、屋久島や奄美大島、小笠原諸島といった離島エリアも注目されており、日常から離れて自然の中で心身を癒す旅への関心が高まっている。一方、東京や京都などの都市部は、インバウンド回復による混雑や宿泊費の高騰により、国内の旅行者からは敬遠される傾向が見られた。

(出典:ベルトラ株式会社

予約動向に基づくアクティビティのキーワードとしては、「タイムパフォーマンス(タイパ)」を意識したバスツアーが人気を集めている。北海道の旭山動物園や青い池、京都の天橋立を巡るバスツアーなど、限られた時間で効率よく観光を楽しむスタイルが支持を得ている。さらに、「非日常体験」も高い需要を示しており、西表島のマングローブ遊覧、竹富島の水牛車、縄文杉トレッキングなど、地域独自の自然や文化を体験するツアーに予約が集まっている。

(出典:ベルトラ株式会社

また、東京を中心に「都市型エンタメ」への関心も高まっている。没入型アトラクションが首位となり、第2位にはANA Blue Baseの見学ツアーがランクインした。これらは首都圏在住者によるマイクロツーリズムとしても支持されており、都市部での新しい観光体験の可能性を示している。

現地体験アクティビティの平均顧客単価は前年比で12%上昇しており、特に北陸で49%、東北で48%、中部で32%の伸びを示した。地方や自然豊かな地域では、高単価ながらプレミアムな体験へのニーズが高まっており、送迎付きのハイキングや自然散策などが人気を集めている。観光庁の統計でも、2023年以降、日本人国内旅行における「コト消費」が増加しており、体験志向と地域回帰が今後の観光市場を牽引する傾向として表れている。

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