（出典：株式会社エイチ・アイ・エス）
株式会社エイチ・アイ・エス（HIS）と静岡県熱海市は、インバウンド観光推進に関する協定を締結した。熱海市は全国屈指の温泉リゾート地として古くから親しまれており、近年ではレトロな街並みやノスタルジックな雰囲気が若者の間で人気を博している。しかし、年間宿泊者数がコロナ禍前の水準まで回復する中で、他の温泉リゾートと比較してインバウンド需要の取り込みに課題を抱えている。
今回の協定締結により、HISは自社の海外現地法人を通じて熱海市の魅力を発信し、インバウンド誘客促進ならびに関係交流人口の創出に尽力したいと考えており、まずは重点都市として台湾から人材の派遣と、プロモーションを開始する。なお、本協定はHIS、熱海市が相互に連携を図り、熱海市への観光客、特にインバウンド旅行者の増加を図り、地域経済の活性化及び観光産業の振興を目指すことを目的とするものである。
具体的な取り組みとしては、観光人材の交流を通じて地域コンテンツの発見と磨き上げを行い、HISが持つ国内外のネットワークを活用して熱海市の観光資源の情報発信を行うことが挙げられる。また、インバウンドツアーの企画・販売、旅行者受け入れのための安全対策や観光危機管理にも取り組む予定である。さらに、地域経済の活性化および観光産業の振興に寄与するためのその他の取り組みも行う。
人材派遣については、HISの台湾現地法人である三賢旅行社から、2024年9月1日から30日までの1カ月間、台湾人スタッフを熱海市に派遣する。このスタッフは、定期的にインバウンドプロモーション検討会を実施し、知見を深める予定である。また、帰国後はHIS台湾法人にて熱海市のソーシャルメディアを立ち上げ、熱海市の魅力を広く発信する活動に取り組む。
今後の予定としては、2024年10月から12月にかけて熱海市で開催される花火大会を絡めたインバウンド向けツアーを販売する予定である。具体的には、10月14日、19日、11月4日、12月8日、22日に開催される熱海市海上花火大会鑑賞ツアーが企画されており、特に12月22日には船上からの花火大会鑑賞特別ツアーが実施される予定である。
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