世界的な大手総合旅行ブランドであるエクスペディアは最新の「年末年始の旅行に関する意識調査」の結果を発表した。この調査は、25歳から55歳までの男女400名を対象に行われ、少なくとも2、3年に一度は休暇旅行をする人々が含まれていた。調査期間は2023年11月6日から7日にかけて、インターネットリサーチにより実施された。
調査結果によると、今年の年末年始には約半数の人々が旅行を予定しており、3割近くが費用を考慮せずに海外旅行を希望していることが明らかになった。特に、円安の影響を受けつつも、海外旅行を望む声が強いことが示された。
また、実際に検索されている海外旅行先は、台北、ホノルル(ハワイ)、ソウル、バンコク、台湾(台北以外)など近場のアジアが上位を占めている。しかし、費用を考慮せずに選べるとしたら、ハワイ、アメリカ本土、オーストラリア、ニュージーランドなどオセアニア諸国、台湾、イタリア、グアム・サイパンが人気であることが分かった。
旅行における支出に関しては、約9割が交通費については節約を志向し、6割が宿泊費を節約すると答えた。一方で、約7割が食費については贅沢に使いたいと考えていることが分かる。
年末年始の旅行予約に関しては、31%の人々が出発日の1か月前を切ってから予約することが明らかになった。その主な理由は、「自身や同行者の仕事の予定が1か月前では不明であるため」であった。
さらに、3人に1人が海外で年越しやカウントダウンイベントに参加経験があることが分かった。エクスペディアは年越しの瞬間を過ごすためのおすすめの海外旅行先として、ニューヨーク、シドニー、台北を挙げている。ニューヨークではタイムズスクエアのカウントダウンイベント、シドニーではハーバー・ブリッジやシドニー・オペラハウス周辺での花火、台北では101階建ての高層ビル「台北101」からの花火が特筆される。
この調査結果は、旅行者の行動や選好に関する洞察を提供し、特に年末年始の旅行に関する最新の動向を反映している。旅行業界にとっては、これらの知見は顧客ニーズに応える上で重要な情報源となるだろう。
(画像出典:エクスペディア)