インタセクト・コミュニケーションズ株式会社は、中国人観光客の訪日旅行におけるAI活用に関する調査結果を発表した。本調査は2026年1月15日から17日にかけて、中国在住者を対象に実施され、有効サンプル数3,995人のうち、春節期間中に海外旅行を予定し、その中で日本を訪問予定と回答した429人を対象としている。調査の結果、訪日予定者の9割以上が生成AIやAIアシスタントを活用して旅行計画を立てていることが明らかとなった。
AIの利用状況の内訳を見ると、「積極的に利用した」と回答した割合は53.4%、「部分的に利用した」と回答した割合は37.0%となり、訪日旅行の計画においてAIが広く活用されている実態が確認された。特に若年層での利用率が高く、18歳から24歳では94.0%、25歳から30歳では94.5%に達している。中国では生成AIやAIアシスタントの普及が進んでおり、効率的に情報収集や整理を行う手段として定着しつつある状況が示されている。
具体的な活用方法としては、「穴場や隠れ家スポットの検索」が52.3%で最も多く、「オリジナル旅程の作成」が47.2%、「伝統文化などの情報収集」が43.6%と続いた。また、約4割がSNSの投稿内容をAIで要約する用途で活用しており、膨大な情報の中から自分に適した内容を抽出する行動が広がっている。これにより、SNSで得た情報をAIで整理し、自身の興味に応じた旅行計画を構築するスタイルが浸透している。
訪日前の情報収集においては、「RED(小紅書)」が68.5%で最も利用されており、「Ctrip(Trip.com)」や「Douyin(TikTok)」も上位に挙がった。さらに、旅行前のオンライン予約では67.4%が宿泊施設を予約しており、入場チケットやレンタカー、送迎サービス、鉄道指定席など複数のサービスを事前に手配する傾向が見られた。出発前の段階で旅行計画を具体化する行動が一般化している。
同社は今回の調査結果について、旅行者の意思決定が従来の検索・比較型から、AIの提案をもとに判断するスタイルへと変化していると指摘している。AIが提示する情報が意思決定の起点となる傾向が強まる中で、観光地やサービスがAI上で適切に認識されることの重要性が高まっている。こうした変化に対応するため、観光関連事業者にはAIに最適化された情報発信、いわゆるAIOへの対応が求められるとされている。
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