(出典:Booking.com)
世界最大級の宿泊予約サイトであるBooking.comが、2023年の韓国の大型連休である秋夕期間に韓国の人々が最も検索した旅行先をランキング形式で公開した。このランキングによれば、韓国人が最も訪れたい都市の1位に東京が選ばれ、2位以下にはパリ、大阪、福岡、ローマという結果であった。興味深いことに、上位5位以内に日本の都市が3つもランクインしており、韓国からの日本訪問の関心が高まっていることが窺える。
(出典:Booking.com)
昨年のデータとの比較では、日本の都市への関心が顕著に上昇していることが分かる。この背景には、新型コロナウイルス感染症の影響で遅れていた日本への入国規制の緩和や、近年の円安の動きなどが影響していると考えられる。
ブッキング・ドットコムの北アジア地区統括リージョナル・ディレクター、竹村章美氏は、日本政府観光局(JNTO)のデータを引き合いに出し、2023年7月の訪日外国人旅行者数がコロナ前の水準の約8割まで回復していること、そして韓国からの訪問者数が最も多いことを明らかにした。さらに、今年の夏休み期間の日本人旅行者の海外旅行先検索ランキングで韓国・ソウルが1位であったことも紹介している。
日本の都市が韓国の旅行者から高い関心を集めている背景には、日韓間の文化や経済の交流、親しまれている観光地やグルメ、そして双方の国民の相互の興味や好奇心が影響していると考えられる。加えて、新型コロナウイルスの収束を受けた安全な旅行環境の整備や、経済的な要因なども影響している可能性が高い。日本としては、このような動きを受けてさらなる観光資源の開発や、日韓間の相互理解を深める取り組みを強化していくことが望まれる。