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「EDO IT!」で観光マナー向上へ:台東区の新たな取り組み

投稿日 : 2025.01.14

東京都

インバウンド

(出典:台東区観光課

台東区では、浅草地区の地域住民や事業者と協働し、観光客の満足度向上と区民の生活との調和を目指したまちづくりを進めている。浅草地区における持続可能な観光地づくりに向け、観光マナー啓発を中心とした新たな取り組みを開始し、持続可能な観光地の実現を目指していく。

スローガン「EDO IT!」は、江戸らしくストレートに「DO IT!(やろう)」という呼びかけを込めたもので、観光マナー啓発を推進する活動の柱となる。浅草地区を浮世絵タッチのビジュアルで表現し、観光客への啓発活動を展開する。

(出典:台東区観光課

取り組みの一環として、まず持ち帰り用ごみ袋と観光マナー啓発リーフレットの配布が行われる。この配布は、ポイ捨て行為への意識啓発と観光マナーの理解促進を目的としており、リーフレットは日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語でわかりやすいイラスト入りとなっている。令和6年12月1日から浅草地域の観光案内所や観光バス降車場、宿泊施設で配布が開始される。

次に、巡回スタッフが移動式ごみ箱を持ちながら浅草地区を巡回し、観光客へのマナー啓発を実施する取り組みも行われる。スタッフは江戸をテーマとしたコスチュームを纏い、観光客が記念撮影を楽しみながら啓発活動が行える工夫がされている。実施期間は令和6年12月1日から令和7年1月下旬までで、昼と夕方の1日2回実施される予定である。

(出典:台東区観光課

さらに、ゲーム感覚でゴミ拾いを楽しむイベント“清走中”が開催される。このイベントでは浅草寺や仲見世商店街周辺が舞台となり、ポイ捨て問題への意識を醸成しながら浅草地区の美化が推進される。第1回目は2024年12月14日に実施され、次回は2025年1月18日に開催予定であり、応募締め切りは1月12日である。

また、浅草地区内で道路等に投棄されたごみの現状を調査し、ごみの多い場所や量、組成を明確にする分析が行われる。これにより、今後のポイ捨てごみ対策の基礎資料を作成する。トイレや公衆喫煙所の案内マップも提供されており、観光客への情報発信が強化されている。このデジタルマップは二次元コードを使用して簡単にアクセスできる仕組みとなっており、地域事業者の協力のもとで店頭や観光案内所などに広く展開される。日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語での表記が行われている。

最後に、店頭行列の緩和を目的とした試験的取り組みとして、番号案内による順番待ちシステムが導入される。入店待ちの行列が歩行の妨げにならないよう配慮し、快適な歩行空間の確保を目指すものである。この実験は令和6年12月から令和7年3月まで実施され、結果は地域飲食店などに共有される予定である。

 

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