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前年比40%増も 急増するロシア観光客と無視できない理由

投稿日 : 2017.12.16

海外

ホテル統計データ

昨今、急激に増加する外国人観光客。日本政府観光局(JNTO)によると、今現在ロシアからの観光客が1番の伸び率を見せている。

2016年は前年比伸び率0.9%だったロシアからの訪日外国人が今年3月から前年同月比40%増のペースに急成長。爆発的に急増するロシアからの訪日客とホテルに与える影響に迫る。

なぜ今年 ロシアの観光客が急増したワケ

日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2017年1月から10月までの累計でロシアからの訪日外客数が約4割も増加していることがわかった。
2015年から2016年では0.9%とわずかばかりの増加にとどまっていたが今年、特に3月以降は毎月前年同月比40%増に近い伸び率を見せている。
ロシアの訪日客が増加する背景として大きな影響を与えたとみられるのが2017年1月に実施された短期滞在ビザの発給要件の緩和だ。この影響で2月から急に増えたロシアからの訪日客は10月までの累計で6万3700人の約4割増しとなり、すでに2016年の年間合計の数値を超えた。
他国を例にとっても、ビザの緩和は観光客を呼び込むには大きな壁の解消となっており、2014年にビザ制度を緩和した韓国とロシアは、2016年には前年比約20%も増加している。
ロシアからの訪日客の急増を受けて、今年11月にはJALとアエロフロート・ロシア航空が包括的業務提携に合意。両社が運航する東京~モスクワ線等において、コードシェアを実施する予定。

ロシア訪日客は長期滞在が多い傾向
日本政府観光局(JNTO)の国籍・地域別平均泊数によると、回答者全体の平均泊数 11.3 泊に対してロシア訪日客は28.1日と非常に長い傾向が見られた。
日本を訪れる訪日客が多い中国は13.3日、韓国は5.5日となっており、ロシアは長期滞在が多いことがわかる。

出典:メトロエンジンリサーチ

また、日本政府観光局(JNTO)の費用別にみる訪日外国人1人当たりの旅行支出では、ロシア訪日客の宿泊費にかける費用は、全国籍地域全体の49,131円に対して69,390円と高い傾向が見られた。他の地域に比べ長期滞在の傾向があることから宿泊費にかける金額も高くなる傾向があるようだ。
現在、訪日外国人数の国別ランキングでは、中国、韓国、台湾、香港、とアジアが占めている。しかしながら、今年から前年4割増のペースで急増を始めたロシアの動向も無視できはなくなりそうだ。

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