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災害時に重要な役割 宿泊施設ができる準備とは

投稿日 : 2020.09.08

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9月1日に発生し、特別警報級に発達すると警戒された台風10号。避難警報が各地で出され、該当区域に居た多くの人々が避難所ではなく、自発的にホテルや旅館などの宿泊施設に避難しました。自治体の避難所が人でいっぱいになることにより、新型コロナウイルス感染症にかかるかもしれないという懸念や、Go To トラベルキャンペーンで宿泊費が割安となったことが後押した結果です。

災害時には食糧の確保も一苦労

ハリケーン・イルマが2017年に米国フロリダ州を襲った際も、近隣のホテルは住民のシェルターとして、また復興作業員が休む場所として提供されるなど、世界的に見ても災害時、宿泊施設の役割は甚大です。

しかしながら今回の台風10号では急遽満室となった宿泊施設も多く、なかにはチェックイン時の混雑具合がTwitterなどのSNSで話題になってしまったところもありました。
施設自体の防災対策なども施しながらの営業となった宿泊施設側としては、住民や地域のために受け入れている予約が、結果として施設の評判を落とすことになることは避けたいところです。

今後これ以上に大きな自然災害が起こることも予想されるなか、宿泊施設が備えられることはないかまとめてみました。

1 緊急時のシュミレーション・トレーニングをしておきましょう

災害時の動線の確認などを事前にシュミレーションし、全スタッフと共有しておきましょう。トレーニングしておくことで、予期しない状態にも慌てずに対処することができます。

2 緊急時用の設備を充分に供えましょう

簡易ベッドや水、非常食や常備薬、発電機など十分に備蓄しておきましょう。

また、既に予約がいっぱいになり、直接訪れてきた客の予約を断らなければいけない場合に備え、小型ペットボトルの水や非常食が入った小袋などを予備で用意しておくことも有用です。直接訪れてくるような住民は不安ななか、藁にもすがる思いで施設を訪れているのかもしれません。「泊まれないから」と追い返すよりも、こういった小さな気配りを見せることで、施設のレピュテーション・マネジメントにも役立ちます。

3 近隣の施設と連携しましょう

近隣の宿泊施設と、互恵的な繋がりを築くことも重要になります。空きが全て埋まってしまった際、近隣の施設の空きを案内することで住民の迅速な避難に繋がります。

4 緊急時のルールを適用しましょう

部屋の人数制限や、ペットポリシーなど、安全性に変化が及ばない程度で、柔軟に緊急時限定ルールを適用しましょう。

5 オンライン機能の活用

チェックイン時に必要な情報をオンラインで収集することで、チェックインにかかる時間が大幅に短縮されます。チェックアウトも同様です。また簡単な質問などであればオンラインで答えられるチャット機能を利用すれば、直接顔を合わせる機会が減ることもあり、新型コロナウイルス感染症対策にもなります。

6 チェックイン・チェックアウトを時間ごとにわけましょう

通常は15時頃が多いチェックイン時間ですが、緊急時は変則的に、また時間枠を分けて設けることで、ロビーに人が溢れかえる状態を未然に防ぐことができます。

7 情報を積極的に発信しましょう

これ以上の予約の受け入れが難しくなってしまった場合や緊急時の施設独自のルールなど、SNSや自身のウェブサイトから、積極的に発信しましょう。チェックイン時やチェックアウト時のフロントの状況を予約客に伝えることもできます。

新型コロナウイルス感染拡大が完全に収束しないなか台風10号により、豪雨や台風など自然災害が多い日本で、宿泊施設は避難先としても大変重要な役割を担っていることがよりはっきりしました。

災害からの、地域のいち早い復興をサポートし、施設が繁栄を続けるためにも、事前にできることを準備しておくことも重要です。

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