飲食業界の支援策「GoToイート」事業の目玉の1つである地域限定食事券の発行が、9月中にも始まることが発表された。
コロナ禍にあえぐ飲食業界。これまでも各店舗では営業時間短縮や客席の分離などの感染防止を徹底しつつ、テイクアウトメニューを充実させるなどの策を講じてきた。しかし、緊急事態宣言による外出自粛の余波は重く、厳しい経営状況を強いられているところが少なくない。
そんな中、政府は需要の冷え込む飲食業を支援すべく、「Go To Eatキャンペーン事業」を発表した。
当キャンペーンの柱は2つ。購入額の25%が上乗せされる「プレミアム付き食事券」とオンライン飲食予約によるポイント付与だ。
このうち食事券の発行は8月下旬を予定されていたが、感染状況を踏まえ、9月以降に見送られていた。
開始は9月以降?GO TO EATキャンペーン開始時期が流動的に
そして9月4日、農林水産省は政府の分科会で飲食店における感染防止策を示し、月内にも一部地域で食事券の配布を始めることを発表した。
発券および販売を担う業者は、33府県から各地のコンビニや商工会議所など35事業者が決定している。週明けには店舗の登録を行い、準備が整った地域から販売を開始する。
対象地域は、政府が指定する感染状況に応じた4つのステージから判断する。食事券の発行は、感染者の数が一定以内に収まっているステージ1から2までの地域で行われる予定だ。
農林水産省は「GoToEat」の実施に当たり、事業参加店舗に対して業界の指定する感染防止ガイドラインの徹底を求める。守られていない場合はキャンペーンの対象から外すこともあるという。
なお、宅配やテイクアウトサービスがメインの店舗、スナックやキャバクラなどの接待飲食店は利用対象外となる。
オンライン飲食予約によるポイントサービスについては、遠出する客が増える可能性を考慮し、慎重に開始時期を判断するとのこと。