飲食店と農林水産業を応援する「GO TO EATキャンペーン」だが、当初の見込みより開始時期がずれ込んでいる。本記事ではGo To Eatキャンペーンの概要と発表されている開始時期についての見通しを紹介する。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い開始時期がずれ込む
出典:農林水産省
GO TO EATキャンペーンは新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響により、多大な影響を受けている飲食店、食材を供給する農林漁業社を応援するキャンペーン。参加できる飲食店は業界ガイドラインに基づき、感染症予防対策に取り組んでいることが条件。対策は三密対策はもちろん、入店時、ご案内時、サービス時、会計時など多岐にわたる。
GO TO EATキャンペーンでは利用者に「プレミアム付食事券」と「オンライン飲食予約・来店によるポイント付与」の2つの特典を用意。給付金はそれぞれ767億円ずつ用意され、総額は1534億円だ。
出典:農林水産省
プレミアム付食事券は購入額の25%が上乗せ。例として10,000円で12,500円分の食事券を購入できる。食事券は地域のGO TO EAT登録飲食店で代金として利用可能(※おつりは出ない)。購入制限は1回の購入あたり2万円とされているが、何度でも購入可能だ。
出典:農林水産省
オンライン飲食予約ではオンライン飲食予約サイト経由で、期間中に飲食店を予約・来店した消費者に対し、次回以降に飲食店で使用できるポイントが付与される。昼食時間帯(~15時)は500円分、夕食時間帯(15時~)は1,000円分のポイント付与。上限は1回の予約あたり最大10人分、最大10,000円分のポイントとなる。
GO TO EATのスケジュールとしては7月21日~8月7日まで食事券発行事業者やオンライン飲食予約サイト事業者、実績確認事業者、キャンペーン参加支援事業者の公募を行い、8月下旬に契約。食事券は準備が整った地域から順次実施という流れだ。オンライン飲食予約によるポイント付与は状況を踏まえて開始時期を検討とのこと。食事券とポイントは2021年1月末まで販売・付与、利用は2021年3月末までとされている。
GO TO EATキャンペーンの開始時期は、早ければ8月下旬から食事券の販売が開始されるとされいた。だが新型コロナウイルスの感染が地方でも広がりを見せている状況を踏まえ、食事券の販売は2020年9月以降にずれ込むとのこと。江藤農林水産大臣は7月31日記者会見にて「地方の判断を尊重するべきと考えている。8月下旬が9月になるのか、もう少し後ろになるのか、時期的なものは若干流動的になった。」と述べた。
また8月11日の会見では公募が締め切られた事業者の応募状況について発表。食事券発行事業者は36都道府県56件、オンライン飲食予約サイト事業者は18件、実績確認事業者は3件、相談窓口事業者は4件が応募とのこと。開始時期については、応募した事業者の審査に一定の時間がかかるとのことで、明言を避けている。