赤羽国土交通大臣は観光支援策「Go To トラベル」でこれまで除外していた東京都を、10月1日から対象に追加する方針を明らかにした。
東京都の新規感染者減少傾向を受け、東京都を追加へ
これまで「Go To トラベル」では「東京都を目的とする旅行と東京都に居住する人の旅行」を対象から除外していたが、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者が減少傾向にあること、都が10日に警戒レベルを1段階引き下げ、都外への旅行自粛解除を決めたことから東京都が追加する方針となった。
赤羽国土交通大臣は「東京都も含めて全国一斉にこの事業を進められることは、望ましい形になったと思う。」と語った。
11日に開かれる新型コロナウイルスの対策を検討する政府の分科会に諮り、最終決定するとされている。お盆の時期の帰省などで感染が急増しなかったことから、おおむね了承される見通し。ただし政府が地域の感染状況を分類した4段階のうち、感染が拡大している「ステージ3」以上の地域では中止などの慎重な判断を知事に求める提言を検討しているとのこと。
「Go To トラベル」は旅行代金割引や、お土産屋や観光施設などで利用できる地域共通クーポンの配布により、旅行代金の半額分(上限1泊2万円、日帰り1万円)の補助を受けられる政府の観光支援策。7月22日から旅行代金の割引が先行して開始されていたが、新型コロナウイルス感染者が増加傾向にあったことから、東京都への旅行や都内に住む人の旅行は対象から除外していた。東京都発着の旅行が対象となることで、観光業界の盛り上がりが期待される。
さらに「Go To トラベル」では地域共通クーポンも10月1日出発分から利用を開始する。旅行代金の15%分が地域共通クーポンとして配布され、旅行者は旅行期間中に限り、旅行先の都道府県と隣接都道府県の対象店で利用できる。対象点は飲食店、お土産店、観光施設、体験メニュー、交通機関など。
また農水省は11日の分科会で飲食業界支援策「Go To Eat」事業についても意見を聞く方針とのこと。「Go TO Eat」事業ではグルメサイトを通して予約・食事をすると、1回につきランチで500円分、ディナーで1,000円分のポイントが付与される。