観光庁は、これまで割引が適用されていた「合宿免許」ツアーについて、「Go To トラベル」事業の趣旨に沿わないとして、11月1日の申し込み分より助成対象から除外することを決定した。
「Go To トラベルキャンペーン」はコロナ禍で打撃を受けた観光業界を支援すべく始まった政府主導の観光需要喚起策。助成対象となるのは国内の旅行商品で、宿泊プランから日帰り旅行まで含まれる。
今回、助成対象から除外されるのは、自動車などの運転免許講習と宿泊がセットになった合宿免許ツアー。これらは料金の大部分を「講習費」が占めており、また免許の取得が主目的であるために、観光需要を喚起するという「Go To」の趣旨には沿わないというのが除外の理由だ。
割引適用の合宿免許ツアーは現在も取り扱いされているが、11月1日(日)0時以降に申し込みされたものについては、支援の対象外となる。なお、免許の講習費と旅行代金を明確に区分して販売しているツアー商品については、引き続き支援の対象となるという。
「GoTo」と併用可能な合宿免許プランは9月ころから一部の旅行代理店で販売されており、正規料金から35%割引で免許が取得できる上、15%分の地域共通クーポンも貰えるとあってSNSなどで注目を集めていた。
当初、観光庁は合宿免許ツアーを事業の割引対象に含めることについて、「問題ない」という見解を示しており、今回の急な方針転換については賛否が上がっている。