感染状況の悪化を鑑み、GoToトラベル事務局では、地域共通クーポンを利用した多人数の飲食を制限し、取扱店舗に対しては席をパーテーション等で区切ることで対策するよう求める決定を下した。
11月18日、GoToトラベル事務局は公式サイトにて、「地域共通クーポンを利用した多人数の飲食について」の文書を掲載。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会で提言された「大人数、例えば5人以上の飲食は感染リスクを高める」という報告を踏まえ、地域共通クーポンの飲食での利用について新たな制限を設けることを発表した。
発表された内容は以下の3つである。
1.地域共通クーポンを利用した飲食は、各都道府県における「Go To EAT」事業の条件を満たすものに限る。例えば「Go To EAT」の利用を成人4人までと定めている都道府県では、地域共通クーポンの利用も同様とする。なお、その地域の感染状況により要件の内容は異なるため、詳細は各都道府県の発表を待つようにとのこと。
2.飲食店をはじめとするクーポンの取扱店舗は、来店者が「4人以下の単位」となるよう、店内をパーテーションで区切るなどして対策すること。ただし、乳幼児や、障がい者等の補助、介助を必要とする場合は例外とする。
3.上記で定めた内容の協力を拒む旅行者に対しては、地域共通クーポンの利用を控えてもらうこと。
「Go To EAT」の多人数の利用制限については、最終決定は各都道府県知事に委ねられており、知事の間でも意見は分かれているようだ。神奈川県の黒岩知事や香川県の浜田知事は、現時点では制限を設けることは考えていないと述べた。一方、静岡県では20日、「Go To EAT」の利用に人数制限を設けないとしながらも、県内の飲食店に対しては1テーブル4人以下となるよう協力要請する文書を発表した。