Occupancy rate、稼働率とは、ホテルやビル、地域などの利用率を示す数値のこと。
宿泊事業でよく使われるのは客室稼働率で、ホテルなどの客室稼働率は実際に利用された客室数を販売可能なすべての客室数で割って算出する(計算式は次の通り)。
稼働率 = 利用された客室数 ÷ 販売可能な全客室数
客室稼働率の計算方法は?
ではここで、Aホテルのある1日の客室稼働率を計算してみよう。
Aホテルには販売可能な客室が300室があり、この日は275室に宿泊客が滞在したとする。これらの数字を上の計算式に当てはめると、
275 ÷ 300 = 91.67
で、客室稼働率は91.67%となる。
また、客室稼働率からは空室率を導くこともできる。方法は簡単で、全客室が利用される場合の稼働率100%から実際の客室稼働率を引くだけ。Aホテルの場合、
100 - 91.67 =8.33
となって、この日の空き室率は8.33%だったことが分かる。
稼働率にはベッド数ベース、面積ベースのものも
働率は客室数から算出するもののほか、利用されたベッドの数を利用可能な総ベッド数で割り算するベッド数ベース、貸し付けしている面積を貸し出し可能な総面積で割る面積ベースのものなどもある。
また、稼働率はホテルや旅館などに用いられるだけでなく、マンションやオフィスビルなどの不動産投資において、キャッシュフローの予測やその物件の収益性などを知る手掛かりとなり、投資先を見極める基準の1つとなる。