エクスペディアグループが米ベンチャー企業でバケーションレンタル市場にソフトソリューションを提供するPillow社とApartmentJet社の両社を買収。同グループのバケーションレンタルサイトのホームアウェイを補強し、同市場で先行するAirbnbに全米都市部で対抗する。
全米の都市部で成長のバケーションレンタル市場がターゲット
買収金額などの詳細は明らかではないが、両社の買収によりエクスペディアは米都市部のバケーションレンタル市場の成長機会を獲得し、宿泊先の取引市場を拡大することにより、同グループのホームアウェイの競争力強化をはかる。
買収にあたりエクスペディアグループのCEOである、Mark Okerstrom氏は次のように述べた。
「全米の都市部におけるバケーションレンタル市場への需要は近年、著しく高まっている。当社の顧客の求めるニーズに対して責任ある貸し出しを行うために、当社グループは不動産オーナーや管理者、コミュニティへ貸し出しの管理と透明性を確保するソリューションを提供することに取り組んでいる。Pillow社とApartmentJet社の買収は、エクスペディアのプラットフォームにおける重要かつ根幹となる投資となるだろう。」
サンフランシスコに本社を置くPillow社とシカゴに本社を置くApartmentJet社の両社はいずれも設立から数年のベンチャー企業で、都市部の多家族世帯の不動産オーナーを主な対象として、空室の貸し出しと管理による利益の創出をサポートする革新的なソリューションを提供している。
両社はエクスペディアグループとの協力によって、バケーションレンタル市場においてエクスペディアやホームアウェイの持つ資源や専門性を獲得することで、革新的な技術やサービスの普及を世界的に加速することで、事業の拡大を狙う。
エクスペディアは、2015年12月にバケーションレンタル大手のホームアウェイを買収。ホームアウェイは日本支社を2016年に立ち上げ、日本でのサービス提供を開始した。
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