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中国の5つ星ホテルが起こした不衛生問題から考えられること

投稿日 : 2018.02.12

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中国のホテルで不衛生な実態が明らかになった。中国東北部に位置する黒竜江省の5つ星の3つの外資系ホテルで、トイレの清掃用ブラシでコップを磨き、1枚のぞうきんでトイレ清掃からコップの洗浄にも使うなど、地元テレビ局が衝撃的な事実を報じた。

問題になっているホテルは、黒竜江省の「シェラトン」「シャングリラ」「ケンピンスキー」の3ホテル。いずれも世界展開する一流ホテルチェーンで、各界に衝撃を与えた。地元局の報道後、政府関係機関では事実関係を調査してすでに摘発している。

ホテルの清掃担当従業員の問題行動は、地元局が水面下で取材を続けて判明した。客室に隠しカメラを仕掛けて、従業の清掃作業を細かく監視。さらに、地元局の記者が取材のため、客室清掃員の募集に応募し、ホテル幹部から不衛生な清掃を説明されたとも伝えている。

【中国のテレビ局が伝えた不衛生なホテル清掃の実態】
・トイレ清掃用のブラシでバスタブも清掃
・便器をふいたぞうきんでコップ磨き
・1枚のぞうきんでトイレ、床、コップ磨きに使用
・トイレ掃除と便座消毒に十数秒程度しか時間をかけていない
・タオルやシーツは手で叩き、交換せずに使い回し
・歯ブラシやくしなどは包装だけ替えて使い回し

今回の報道を受けて、3つのホテルは地元政府の衛生管理部門から厳重注意を受けたという。北京の同系列のホテルでは客室清掃の従業員に対し、勤務状況の調査と点検をしたという。問題のホテル従業員は、地元テレビ局の取材に1人で20~30室の清掃を任され、丁寧に清掃している時間はないと話している。

中国のホテルはかねてから、さまざまな問題点が指摘されている。社会主義国家の中国は、中国共産党の一党支配が続き、過度な言論統制で反政府活動者を現在も弾圧している。2008年の北京五輪では、世界各地から多くのメディアが北京入りした。中国に不都合な報道やウワサが流れないよう、中国当局が外資系ホテルの全客室を盗聴・盗撮していると、米国共和党の議員が明かしている。
米国務省は、五輪観戦で中国を訪れる米国人旅行者に「客室が監視されている可能性がある」と警告を発したほどだ。これに対して中国政府は国内基準で治安管理をしていると見解を発表。盗聴・盗撮に関しては否定も肯定もしなかった。
現在でも中国のホテルでは、外国人が宿泊するホテルを監視下に置いているとされる。今回の客室清掃の不衛生な問題は、あらためて中国の問題の多いホテル事情を世界に広めるきっかけになってしまった。

油断できない日本のホテル
上記の問題は、どこの国でもリスクとしては考えられるだろう。日本はここ数年の訪日外客が急増により、新設ホテルは建設ラッシュ、民泊新法の改正により増えるであろう民泊の存在。
その一方、日本の労働人口の減少はホテル業界に顕著な影響を与えている。

出典:メトロエンジンリサーチ

メトロエンジンリサーチの一部情報によると、バスルームの評価が下がることにより、全体的な清潔感への評価も上がらないことがわかった。ホテルで大切なのはもちろん清掃の問題だけではないが、今後観光客が増えることで、客室単価の上昇、稼働率の上昇が考えられる。人が不足する中、ホテルとしてブランドを確率するための対策は必須となって来るだろう。

《関連記事》
http://news.livedoor.com/article/detail/14195710/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20121126/240077/
http://www.afpbb.com/articles/modepress/2424531

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