株式会社JTB総合研究所と株式会社ビジュアルボイス、株式会社FROGLOUDは、2025年10月20日に地域振興に関する連携協定を締結した。3者は、それぞれの強みを活かした協業を推進し、全国の自治体、観光関連事業者、地域のステークホルダーとともに、映像を通じた地域の活性化および観光振興に取り組んでいくとしている。
(出典:株式会社JTB総合研究所)
近年、企業のサステナビリティへの関心が高まる中で、地域との新たな連携や地域資源の活用を通じた地域貢献の一環として、「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)」の活用が進んでいる。観光分野ではSNSなどの発展により映像によるプロモーションの重要性が高まっている一方で、制作した観光映像が十分に活用されず、一時的な発信にとどまるという課題もあった。こうした背景を踏まえ、企業の地域貢献の機運と映像による地域の魅力発信を結びつけることを目的に、今回の連携協定が締結された。
連携内容としては、映像を活用した地域の活性化や観光振興、地域ブランド力の向上への取り組みをはじめ、企業版ふるさと納税を活用した映像制作とその上映およびPRを行うことが挙げられている。さらに、JTBが運営する企業版ふるさと納税サイト「ふるさとコネクト(ふるコネ)」を活用し、企業と自治体の最適なマッチング・連携を支援する仕組みを活かすことで、企業と地域の協働を推進していく。
(出典:株式会社JTB総合研究所)
この連携によって、企業のCSR活動と自治体の地域振興施策を結びつけ、地域を舞台とした映画制作、制作作品の国際映画祭出品や地域上映会の開催まで、一気通貫したソリューションを提供する体制が整うとしている。また、従来の観光プロモーション映像では表現しきれなかった地域の奥深い魅力や文化的価値を、感動的なストーリーによる映像作品として制作し、国際映画祭での上映を通じて発信することで、観光誘客の促進や地域住民が自らの地域の魅力を再認識する機会の創出を目指している。
JTB総合研究所は、交流促進による社会・地域活性化のための調査・コンサルティング・人材育成事業を展開している。ビジュアルボイスは、イベントプロデュースやメディア運営を通じて共感コミュニケーションを創出し、企業ブランディングや地域プロモーションを支援している。FROGLOUDは、ストーリー性を重視した映像制作や国際映画祭を活用したPR施策を手掛ける企業であり、今回の協定では3者がそれぞれの専門性を生かして、地域の魅力発信と観光振興を図る枠組みを構築する。