(出典:株式会社フォレストアドベンチャー)
株式会社フォレストアドベンチャーは、2025年7月10日、長崎県大村市と包括連携協定を締結した。この協定は、2025年4月に開催された「フォレストアドベンチャー・おおむら長崎」プレオープンイベントにおいて発表された「森活でわんぱく育てる共同宣言」の具体化を図るものであり、地域課題の解決および地域活性化を目的とした実践的な取り組みの第一歩となる。
協定により、観光振興、子育て支援、福祉・教育、地域経済の活性化など、幅広い分野での連携が進められる。フォレストアドベンチャーが全国45ヵ所で展開する中で、自治体と包括連携協定を結ぶのは今回が初めてであり、「地域協創パーク」として地域とともに発展していくモデルケースとなることが期待される。
締結式において大村市市長は、子どもたちの健やかな成長や地域コミュニティの活性化を目指す中で、フォレストアドベンチャーを活用したいと述べた。特に、発達障害など支援を必要とする子どもたちにも自然の中での「わんぱく体験」を通じた学びの場としての役割を期待している。また、市内企業に対しては、チームビルディングによる人材育成にも応用していく方針であることを明らかにした。
フォレストアドベンチャー代表取締役は、これまでにも行政との個別連携は行ってきたが、包括的な協定は初めてであるとした上で、森を舞台にした体験を通じて大村市とともに新たな価値の創出に取り組む意向を示した。今後は地域の住民と率直な意見交換を重ねながら、実効性のある取り組みを推進していくとしている。
(出典:株式会社フォレストアドベンチャー)
同協定に基づき、観光振興の分野では、市や関係団体と連携し、観光資源の再評価や観光周遊の促進、修学旅行の誘致などを行い、観光客の誘致や滞在時間の延長、観光消費額の増加を図る。子育て支援や子ども・青少年育成では、地域コミュニティの活性化を目指し、市内のこども会などへの利用促進、市内の子どもたちへの自然学習や職場体験の機会提供などを通じて学校教育の支援を進める。福祉と健康のまちづくりにおいては、福祉施設利用者へアクティビティ体験の機会を提供し、障がい者への合理的配慮の検討も進める方針である。