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焼畑文化を守りながら新たな観光地へ:椎葉村とさとゆめ・HISの協定

投稿日 : 2024.10.11

宮崎県

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(出典:株式会社さとゆめ

株式会社さとゆめは、株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)と共に、宮崎県椎葉村と「新しい目的地づくり」を目指す「Destination Create Project(DCP)」に関する協定を締結した。

(出典:株式会社さとゆめ

椎葉村は四季折々の豊かな自然に囲まれ、民俗学の発祥地としても知られ、平家伝説が残る村でもある。この協定の背景には、インバウンドの回復に伴い、有名観光地での「オーバーツーリズム」が顕在化しているという問題があり、従来の観光誘客だけではなく、モノ消費からコト消費へと変わるトレンドに対応した新しい観光地の創出が求められているという点がある。

(出典:株式会社さとゆめ

椎葉村では、さとゆめが焼畑農法の文化継承や担い手の育成を行っており、その一環としてマニュアルや普及啓発冊子の作成に携わってきた。このような活動を基盤に、DCPを通じてさらに包括的な連携が進められる予定であり、椎葉村の観光振興計画もその一部である。今回の協定により、椎葉村の観光振興がさらに強化されることが期待されている。

村長である黒木保隆氏は、椎葉村が「かえりたい郷で生きていく」という理念の下、移住定住の推進を重要施策としていることを述べ、観光振興が地域活性化に貢献することへの期待を表明している。HISの加治木宏氏も、日本三大秘境の一つとされる椎葉村との協定を喜び、持続可能な観光地域として認知されるよう尽力する意向を示している。

さとゆめCEOの嶋田俊平氏は、椎葉村が持つ魅力について語り、長年の関わりの中でこの地域に深い愛着を持つに至ったことを強調している。彼は、椎葉村が「世界中の人々が訪れる目的地」になる可能性を信じており、HISとともにその実現に向けて努力していく姿勢を示した。

今回の協定を通じて、椎葉村は観光振興のさらなる発展と、地域課題への適切な対応を目指しており、これにより地域社会の活力が一層高まることが期待されている。

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