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日本文化と訪日旅行の関係性:BEENOSが示す越境ECと観光の相互作用

投稿日 : 2024.09.05

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BEENOS株式会社は、同社が運営する海外向け購入サポートサービス「Buyee」を利用する1821名の海外顧客を対象に「越境ECと日本文化に対する意識調査」を実施した。本アンケートでは海外の消費者が日本文化や越境ECの利用についてどのように捉えているのか、新たなクールジャパン戦略の関連分野を中心にBuyeeの購入データとは異なる視点で探っていくものである。

6月に発表された「新たなクールジャパン戦略」ではコンテンツ、インバウンド、食、ビューティなどの海外展開を現在の19兆円から2033年に50兆円まで拡大する方針が掲げられており、中でもアニメやマンガ、ゲームなどの日本コンテンツ関連分野はBuyeeでも常に人気の高いカテゴリとなっている。BEENOSでは、2024年8月22日(木)に「越境EC×2024年上半期トピックス」を発表し、新たなクールジャパン戦略の主要分野におけるBuyeeの購入データから海外消費者のインサイトに迫った。

(出典:BEENOS株式会社

調査結果では、海外の顧客が初めて日本に興味を持ったきっかけとして「アニメ」が65.2%と最も多く、次いで「ゲーム」42.8%、「マンガ」42.5%という結果となった。また、日本文化の中で特に魅力を感じる要素としては「アニメ」が71.5%、続いて「日本食」が61.0%、さらに「マンガ」が57.6%という結果が得られた。これにより、日本のコンテンツ文化のみならず、日本食や観光地にも高い関心が寄せられていることが明らかとなった。

(出典:BEENOS株式会社

さらに、日本旅行の経験に関する質問では、60.3%の回答者が「1回以上訪れたことがある」と答え、1年以内に日本旅行を予定している人は57.5%に達した。過去の調査によれば、訪日前にECサイトで知った店舗を実際に訪れたことがある人は49.9%にのぼり、また訪日後に越境ECを利用して商品を購入した経験がある人は35.4%に達しており、越境ECと訪日観光との関連性が強まっていることが確認された。

(出典:BEENOS株式会社

越境ECの利用動向については、「日本の方が物価が安い」と感じた人が63.2%を占め、円安によって日本の商品を購入する機会が増えたと答えた人は66.8%にのぼった。また、越境EC利用者の71.0%が為替相場を確認しており、為替の動向が購入意欲に大きく影響していることがわかった。このことから海外の消費者にとって2022年以降進んだ円安は購入意欲を高めるきっかけとなっていると考えられる。

(出典:BEENOS株式会社

越境ECで購入する商品ジャンルとしては「アニメグッズ」が52.4%で最も多く、次いで「ゲーム」34.5%、「ファッション」31.0%という結果であった。さらに、リピート購入したい商品ジャンルでも「アニメ」が55.3%でトップとなり、続いて「ゲーム」40.2%、「音楽」33.6%という結果が得られた。主にコンテンツ関連の商品が上位を占め、中でもアニメグッズが突出する結果となっている。

(出典:BEENOS株式会社

越境ECを月に1回以上利用している人は54.0%であり、購入目的としては「自分向けのコレクション用途」が81.0%と最も多かった。また、93.1%の利用者が「高価でも公式サイトから購入したい」と回答しており、信頼性の高い商品を重視する傾向が強いことがわかった。利用時に気にする要素としては「信頼性の高さ」が67.3%、次いで「配送料の安さ」が66.8%、「取り扱い商品の多さ」が60.7%であることが示された。さらに、新商品の情報を得る手段としては「YouTube」が49.7%、「Instagram」が46.7%、「X」が41.7%という結果であり、複数のSNSを活用して情報収集が行われていることがわかった。

BEENOS株式会社は、2008年から越境EC事業に取り組み、グローバルな購入支援サービス「Buyee」などを展開している。同社は独自の物流サービスや多様な決済手段を提供し、現在では会員数が550万人を超えている。国際的な配送やカスタマーサポートのノウハウを生かし、国内企業の海外販売支援も行い、これまでに5000件以上の実績を持つ。複数サイトで購入した商品の同梱サービスや低価格な国際配送料が評価され、リピート率が高いことも特徴となっている。

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