人口の12倍の観光客が訪れる宮古島、加速するリゾートホテルの開発ラッシュ

那覇市から南西約 290kmに位置する宮古島を中心に大小8つの島で構成されている宮古諸島。人口約5万5千人が住むこの小さな島に人口の12倍を超える観光客が殺到しているのをご存知だろうか?

5年で2倍の70万人 急増する宮古島の観光客

宮古島市観光商工局のまとめによると宮古島市への2016年度入域観光客数は70万3054人となり、過去最高だった前年度実績51万3601人を18万9453人を大幅に上回った。

宮古島市への観光客は2011年度に332,473人であったことを踏まえると70万人という数字は5年で2倍に急増したことを意味する。

2015年度に14回だったクルーズ船の寄港回数が75回増え89回となったことに加えて、空の便では全日空(ANA)が羽田、関西の通年就航を開始し、従来機よりも席数の多い機材を増やしたことが観光客増に影響したとみられる。

 

宮古島や石垣島で加速するホテルの開発ラッシュ

表1は、メトロエンジンリサーチから沖縄県の宿泊施設数、客室数を割り出したものだが、これによると宿泊施設数、客室数ともに大きく他を引き離してトップをひた走るのは那覇市である。那覇市は県庁所在地であり、ビジネス客も観光客も群を抜いて多いことからも納得できる結果だ。

意外なのは、宮古島市や石垣市といった離島エリアでもそれぞれ2位、3位にランクインしている点だ。確かに石垣島は飛行機で約1時間、宮古島は約55分かかることから宿泊するケースも増え、宿泊施設数がそれなりに多いことはうなずける。しかし、狭い沖縄県の中でも特に狭く、人口5万5千人の島に200を超える宿泊施設が林立しているのは、特筆すべき事項だ。

出典:メトロエンジンリサーチ

2016年度に宮古島市で観光客が70万人を突破したのと同様に増えているのが、石垣島や与那国島などを有する八重山諸島の観光客数だ。八重山諸島を訪れた観光客数は、2016年度に約126万人を突破。これは統計開始以来最多で、史上初めて120万人を超えたことは話題になった。ちなみに、10年前の2006年に離島エリアを訪れた観光客は約78万人だったことを考えると、この10年の間に観光客は約50万人近く増えていることになる。

宿泊需要の高まりを受けて近年活発になっているのが宮古島や八重山諸島を中心としたホテル開発だ。2017年だけでも石垣市に5軒のホテルが新規オープン。また、表2を見ると分かるように、宮古島市に5件、石垣市に2件の新規ホテル開発計画が発表されている。

出典:メトロエンジンリサーチ

 

宿泊施設が非常に多い人気観光地の沖縄

旅行に行きたい都道府県ランキングなどで常に上位に位置する沖縄県。沖縄県は、日本の都道府県で唯一亜熱帯気候に属し、県全体がリゾート地として人気の高いことから宿泊施設も数多い。

メトロエンジンリサーチによると那覇市内の宿泊施設は269施設で全国第10位、石垣市が240施設で第15位、宮古島市が2153施設で第23位にそれぞれランクインしている。沖縄県の面積は2,281km²と全国で4番めの小さい都道府県で、石垣市、宮古島市もともに離島で面積は限られている。この小さい中に宿泊施設がひしめき合っているというのが沖縄県だ。

沖縄県を訪れる観光客は、非常に多く2016年度には約664万人を記録した。この664万人のほとんどが沖縄県内の宿泊施設に泊まる必要があると考えれば、他県の観光エリアとは比べ物にならないくらい宿泊需要が高いと言えるだろう。