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宿泊税ー倶知安町アンケート賛否割れる

投稿日 : 2018.04.16

インバウンド

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北海道のスキーリゾート「ニセコ地域」の倶知安町では、法定外目的税の「宿泊税」を導入する方向で検討を行なっている。急増する外国人観光客を受け入れる財源に充てる狙いだが、その使途や観光客への影響などを推し量るため宿泊客にアンケート調査を実施している。その賛否は。


 
倶知安町での宿泊税の検討
倶知安町では、2016年2月に策定した「倶知安町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中で、「くっちゃんで、過ごす」「くっちゃんで、暮らす」という2つの基本目標を設定し、観光客を中心とした交流人口を増加させ、魅力あるまちづくりを展開していくための施策を実現する財源の検討を始めた。
そこで観光客の満足度を上げ、リピーター化するために解決しなければならない課題に取り組むため、「宿泊税」の導入が取り上げられた。
 
道との課税重複も

ニセコ地域は観光客が増加しており、倶知安町は地価上昇率で全国トップになるなど、インバウンドで最も注目されている地域と言ってもいい。

その受け入れ態勢を整える新たな財源確保として、倶知安町は宿泊税導入について2年かけて先んじて検討を行なってきた。

他方で、2018年2月に北海道観光審議会の検討部会が開かれ、条例を設けて道内で独自に宿泊客に課税する法定外税として、宿泊税導入を検討するよう道に答申を行なったことから、事態が複雑化している。

宿泊客は、道と町とで二重に宿泊税をとられかねないこととなり、理解を得るのがより難しくなったからだ。
 
アンケート結果から見える課題
倶知安町では、昨年度、夏(8月)と冬(2月)にそれぞれ宿泊客(国籍問わず)に対して、宿泊税についての賛成反対のアンケートを実施している。
結果は以下の通りだ。
 

夏季アンケート結果(回答数46件)

冬季アンケート結果(回答数118件)

出典:倶知安町

上記のアンケート結果から見えるのは、夏冬で逆転している宿泊客の宿泊税に対する賛意の迷いである。一般にアンケートは質問の仕方次第でも大きく違う結果となる。また、今回サンプル数としても相違があり数も限定的なことを考慮する必要があるが、宿泊客の本音は、使途が明確で宿泊が便利になれば賛成だし、単に税金が上がって宿泊料金が高くなるなら反対というシンプルな考えからのものだろう。
 
早期の実現を目指してきた倶知安町だが、今後すでに導入をしている東京や大阪などの先行事例を課題を含めてあらためて検証しつつ、リゾート地特有の問題や道側との協議、ニセコ町含めた他のリゾート地の検討動向、設定税額や教育的行事などの除外対象、そして何より使用の使途の明確化について、課題を整理し検討するプロセスを継続する必要がありそうだ。
 
[関連記事 「公示地価上昇率全国トップ、北海道倶知安町のホテル事情」(2018/04/10)

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