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お客様の「ありがとう」が給料に!一の湯の新制度がサービス業の課題解決に挑む

投稿日 : 2024.06.11

神奈川県

ホテル関連ニュース

(出典:株式会社一の湯

箱根で温泉旅館を運営する「株式会社一の湯」は、従業員満足度の向上とお客様満足度の向上、そして宿の評価向上を同時に実現するため、「接客評価手当制度」を2023年6月1日から開始した。この制度は、従業員が自分の接客次第で給料を上げることができる仕組みであり、利用者からのアンケート評価に基づいて従業員に手当が支給される。具体的には、従業員が1評価につき500円の手当を受け取ることができる制度である。

この制度は、接客の仕事を楽しみながら稼げる環境を提供することを目指しており、従業員は自分の接客次第で給料を上げることができ、同時に利用者が感じるホスピタリティも高まることで今まで以上に喜んでもらうことが可能となる。従業員が高い接客レベルを維持することで、宿の評価も向上し、一の湯に関わる全ての人が幸せになる仕組みを実現する。

(出典:株式会社一の湯

日本のサービス業界は従業員の待遇改善や採用、離職率の低下といった課題に直面している。厚生労働省の調査によれば、2022年の飲食サービス業・宿泊業の離職率は26.8%と全産業で最も高い数値を示している。一の湯でも特に接客サービスが発生する朝と夜の時間帯に勤務できる従業員の採用が困難であり、その時間帯に働ける従業員の待遇改善と離職率の低下、採用後の定着が急務となっている。

優れた接客サービスをした従業員にチップを払う文化がない日本で、どうにすれば利用者から評価された従業員の給料が上がり、輝き続けられる仕組みを創れるか、と考え実現にいたったのが今回の「接客評価手当制度」だ。これは、お客様アンケートから頂いた「ありがとう」を会社が受け取り、きちんと給料として従業員に還元する制度であり、一の湯で直接雇用されている全従業員が対象となる。仮に1人の従業員が1日1票の評価を受けると、1か月の給料は20日勤務で1万円アップする。従業員が高いモチベーションを維持し続けることで、サービス業で働く人々にとって「接客は楽しい!そして稼げる!」という職場環境を提供する。

(出典:株式会社一の湯

一の湯は、寛永7年に創業し、現在は箱根に9施設、長野県に1施設の温泉旅館とホテルを運営している。「一つ先をゆく価値」と「革新と進化」によって「宿泊の常識を変え、宿泊によって日常生活の豊かさを提案する。」を経営理念に掲げている。これまでにも数々の賞を受賞し、そのサービス品質の高さが評価されている本施設は常に人のため、社会貢献のために利用者と共に前進して行きたいと全社一丸となって考えている。

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