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情報収集・分析を自動化!「メトロエンジン・ベーシックプラン」

投稿日 : 2023.06.13

ホテル関連ニュース

背景

ウィズコロナ・アフターコロナ

宿泊業界はウィズコロナ・アフターコロナ時代において、「人手不足」と「需要回復」という2つの課題に直面している。

人手不足

2019年12月初旬から、世界的な猛威をふるった「新型コロナウィルス(COVID-19)」の影響で、ホテル業界では多くの従業員が離職すると同時に、入国制限や渡航制約により外国人労働者の数も減少した。コロナ禍の影響が薄れた現在でも、従業員の雇用や維持が難しい状況が続いている。

需要回復

「新型コロナウィルス(COVID-19)」の入国制限(水際対策)が開始され3年。段階的な入国制限(水際対策)の緩和を受け、業界としては徐々に右肩上がりの回復を見せていたが、2023年4月29日の撤廃を受け、訪日外国人の需要が急速に高まることが予測されている。

2つの課題の解決に向けて

入国制限(水際対策)の撤廃による「需要回復」は、業界として非常に喜ばしいことである。一方で、「人手不足」によって宿泊客の受け入れ体制に不安を抱える宿泊施設も少なくはない。ウィズコロナ・アフターコロナ時代の今、「人手不足」を補う業務効率化と「需要回復」を最大限に活かす売上最大化の施策が同時に求められている。

宿泊施設の運営に欠かせない3つの分析

ウィズコロナ・アフターコロナ時代の2つの課題について理解した上で、宿泊施設の運営に欠かせない3つの分析について解説していく。

市場分析

市場分析によって得られる情報は、宿泊施設の運営において「マーケティング戦略」の基盤といっても過言ではない。ターゲットの特徴やニーズ、顧客層の傾向、市場の成長率を把握することで、自社のサービスを設計や需要予測を行う必要がある。

競合分析

競合分析は、競合する他の宿泊施設との比較を行うことにより、自社にとっての競争上の優位性を見つけるために重要な分析だ。競合他社の価格や顧客満足度を評価し、自社の競争上の優位性を把握し、マーケティング戦略を立案する必要がある。

自社分析

自社分析は、先の二つの分析「市場分析」「競合分析」の情報を正確にマーケティング戦略に活かすための重要な分析だ。自社の強みと弱み、顧客満足度を客観的に評価することで、今後進むべき方向を明確することが可能になる。

メトロエンジン・ベーシックプランとは?

「メトロエンジン・ベーシックプラン」は、メトロエンジン株式会社が提供する「宿泊施設データ分析ツール」だ。今まで、膨大な時間を要していた宿泊施設のデータ分析業務の自動化を可能にしている。

通常業務と並行して行うことが難しかったデータ分析業務だが、自動で行うことができるのであれば興味を持たれる宿泊施設も少なくないのではないだろうか。

ウィズコロナ・アフターコロナ時代の「需要回復」の波に乗ると同時に、「人手不足」を補う業務効率化を実現する解決策の一つとして、この後も読み進めてほしい。

主要機能とその効果

 

エリアデータ

機能

自社宿泊施設の周辺にある宿泊施設の情報を地図上とリストで表示。収集される情報は「ホテルカテゴリー」「価格帯」「レビュースコア」となっており、エリアのトレンドを視覚的に把握することが可能となっている。近年増加傾向の民泊物件や新規開業予定施設も表示されるため、エリアの未来も把握することができる。

効果

自社周辺地域の他の宿泊施設の「価格帯」「レビュースコア」が把握できることにより、自社のポジショニングを俯瞰的に確認することが可能になり、ロジカルな仮説にたったマーケティング戦略を立案することが容易になる。中でも「レビュースコア」は「競合施設分析」機能とあわせて利用することで、自社のプライシングをより適正なものにしてくれる。

活用方法
  1. 価格競争力の評価:

    1. 周囲の宿泊施設の価格帯をチェックすれば、自分たちの価格設定が競争力を持っているか確認できる。周辺のホテルが高価格帯だと自分たちの価格設定が適切だし、逆に低価格帯だと価格の見直しが必要だ。

  2. サービス改善:

    1. 自分たちのホテルのレビュースコアと周囲のホテルのレビュースコアを比べると、何が改善点か明らかになる。周囲のホテルが自分たちより高いレビュースコアを獲得しているなら、そのホテルが何をうまくやっているのか分析し、自分たちのサービス改善のアイデアを見つけることができる。

  3. ターゲット顧客の再定義:

    1. 周囲のホテルのカテゴリーを見ると、ターゲット顧客を再定義することが可能だ。周囲にビジネスホテルが多いなら、ビジネス客をターゲットにしたサービスを強化するのが良い。逆に自分たちが唯一の高級ホテルなら、その地位を活かして高級なサービスを提供する。

  4. 将来の計画:

    1. 近年増えてきた民泊物件や新規開業予定の施設を確認すれば、その地域の将来のトレンドや競争状況がわかる。これにより、自分たちの長期的な戦略を立てるときの参考になる。

これらの方法で、この機能を使って価格競争力の評価、サービス改善、ターゲット顧客の再定義、将来の計画立案に活用できる。

イベントデータ

機能

宿泊需要に大きな影響を与える可能性のあるイベントデータを収集。地図機能で施設周辺のイベント会場や、予想される観客動員数まで把握が可能となる。

効果

先々のイベントデータを事前に把握することで、エリアの需要予測が容易になり機会損失を防ぐことができる。特に観客動員数の予測は数ヶ月先までグラフ化されるため、イベントが多いエリアに立地する宿泊施設にとっては、需要に合わせた適正なプライシングが可能になる。

活用方法
  1. 需要予測と価格設定:

    1. 大規模なコンサートやスポーツイベントなどが予定されているとき、イベント参加者がホテルに宿泊する可能性が高くなる。この情報を元に期間限定の価格上昇や特別な宿泊プランを設定する。例えば、来月に大きな音楽フェスティバルが予定されてるなら、その期間の宿泊料金を上げるのが良い。

  2. マーケティング活動:

    1. 上記の音楽フェスティバルを例にとると、イベントの主催者や出演アーティストと連携して特別なパッケージを作る。例えば、「フェスティバルチケット + ホテル宿泊パッケージ」を提供してイベント参加者を直接ターゲットにする。

  3. スタッフのスケジューリング:

    1. イベントの開催日には、チェックインのピークや、レストランやルームサービスへの需要が高まる。その予測を元にスタッフの勤務スケジュールを調整し、必要なサービスを適切に提供できるようにする。

  4. 施設の予約管理:

    1. イベントの規模や観客の動員数を考慮して、事前に部屋数の予約や確保を管理する。大規模なイベントが開催されるときは、多くの部屋を利用可能にするために、一部の部屋をブロックする準備が必要だ。

これらの具体的なアクションで、イベントによる宿泊需要の増加を最大限に活用し、ホテルの収益を最大化する。

 

メトロレビュー

機能

自社の顧客満足度を計るレビューの一元管理が可能となり、予約サイト(OTA)別の調査や、分析レポートの作成も行うことができる。

効果

レビューの一元管理が可能になることで、今まで予約サイト(OTA)毎に点在していた情報を一目で把握することができ、自社の顧客満足度を瞬時に知ることができるため、クイックなサービスの改善に役立てることができる。

活用方法
  1. レビューの管理と分析:

    1. 予約サイト(OTA)ごとにレビューを集計して、どのサイトから良いレビューが集まっているか、逆に問題点が指摘されているかを把握する。例えば、あるOTAでは清潔さについて高評価が集まっているが、別のOTAではサービスについて改善の指摘が多い情報を得る。

  2. 改善点の特定:

    1. 各レビューから顧客の不満点や要望を収集して、それを元にホテルのサービス改善を行う。たとえば、多くのレビューで朝食の品揃えについての要望があるなら、メニューの改善や追加を検討する。

  3. マーケティング戦略の策定:

    1. どのOTAからどのような顧客が訪れてどのような評価をしているかを分析して、ターゲット顧客やマーケティング戦略を具体的に策定する。例えば、家族連れからの評価が高いOTAでは、家族向けの宿泊プランを強化する戦略を考える。

  4. レビューに基づくプロモーション:

    1. 高評価のレビューは新たな顧客を引きつけるマーケティング材料として活用する。例えば、ウェブサイトやSNSでの広告に、「顧客満足度98%の朝食サービス」といったレビューに基づくアピールを行う。

  5. スタッフトレーニング:

    1. レビューの内容をスタッフと共有して、サービスの改善やスタッフのトレーニングの材料として活用する。顧客の生の声をスタッフが理解することで、より顧客志向のサービス提供が可能になる。

これらのアクションで、この機能はホテルのサービス改善、マーケティング戦略の策定、レビューに基づくプロモーション、スタッフのトレーニングなど、ホテル運営の質を向上させる。

競合施設分析

機能

競合施設を任意で設定することにより、競合施設の客室単価の把握が可能。競合施設は自由に設定が可能となっており、データは自動更新される仕組みとなっている。

効果

各予約サイト(OTA)から手作業で情報収集を行うとすれば、膨大な時間を要していたが、自動更新されるデータを閲覧するだけで、競合施設の分析を行うことができるため大幅な時間とコストの削減となる。特に競合施設の客室単価や推定残室数などの予約状況の把握は、マーケティング戦略をよりロジカルなものにしてくれる。

活用方法
  1. 価格設定の最適化:

    1. 競合施設の客室単価を定期的に確認することで、自社の価格設定を精緻に調整する。例えば、競合施設が特定の週末に価格を上げていることを確認した場合、市場トレンドに適応し、自社も同様に価格を調整する。

  2. マーケティング戦略の策定:

    1. 競合施設との価格比較により、自社がどの面で競争力を持っているか、またはどの面で改善が必要かを明らかにする。例えば、自社が競合施設に比べて価格が安ければ、それを強みにしたマーケティング戦略を展開する。

  3. プロモーションのタイミング:

    1. 競合施設が特定の期間に価格を高めているとき、それを利用して自社施設の価格やサービスの優位性を強調するプロモーションを行う。例えば、競合施設の価格が高い週末に、自社の手頃な価格や特別なサービスを強調するマーケティング活動を行う。

  4. 新規サービスや施設改善のアイデア:

    1. 競合施設の価格変動を分析することで、それが新たなサービスや施設改善によるものであれば、自社でも新しいサービスや施設改善のアイデアを得る。

これらの機能を利用して、競合施設の客室単価情報を定期的に確認することは、自社の価格設定、マーケティング戦略の策定、そして新規サービスや施設改善のアイデアの開発において有用なツールとなる。

 

導入のメリット

導入障壁の低さ

「メトロエンジン・ベーシックプラン」の導入には初期費用がかからない。また、主要4機能の中から自社に必要な機能のみを選択し運用をスタートすることができるため、導入における障壁は低くなっている。

時間とコストを削減

「メトロエンジン・ベーシックプラン」の主要機能を手作業で行うとなると、膨大な時間とコストがかかることは容易に想像できるだろう。これらの情報収集と分析を自動で行うことができ、さらに自社の運営に活かすことができるのは大きなメリットと言える。

ビジネスプロセスの最適化

「メトロエンジン・ベーシックプラン」の主要機能を利用することにより、宿泊施設の運営に必要な分析が見える化される。そのため、ロジカルな意思決定がおこなうことが可能となり、ビジネスプロセスが最適化される。

効果的なマーケティング戦略の策定

「メトロエンジン・ベーシックプラン」の主要機能を利用することにより、マーケティング戦略に必要な情報を視覚的に把握することが可能となる。「市場」「競合」「自社」の3つの分析が自動で行われることにより、効果的なマーケティング戦略の策定が可能になる。

経験に頼らないプライシングの実現

ホテル運営にとってプライシングは、収益の最大化に非常に重要な要素だ。従来、レベニューマネージャーの経験則に頼る部分が大きかったこの分野だが、「エリアデータ」「イベントデータ」「メトロレビュー」「競合分析」を総合的に分析・判断することで、経験に頼らないロジカルなプライシングが実現できる。

費用の概要

「メトロエンジン・ベーシックプラン」は、主要4機能の内、1つから利用が可能となっている。初期費用も無料となっているため、自社に最も必要と思われる機能から利用が開始できるため、導入に向けてのリスクは最小限といえるだろう。

料金表

エリアデータ

イベントデータ メトロレビュー 競合施設分析

初期費用

無料

月額費用

無料 ¥10,000 ¥10,000 ¥10,000

※2022年12月時点の料金
※表示金額は全て税抜
※1年契約・1年分を一括前払い

まとめ

今回、ご紹介した「メトロエンジン・ベーシックプラン」は、ウィズコロナ・アフターコロナ時代の「人手不足」と「需要回復」という2つの課題を同時に解決し得るツールだ。宿泊施設の運営に欠かせない3つの分析「市場分析」「競合分析」「自社分析」を自動化することが可能となり、自施設の売上を最大化する大きな助けとなるだろう。

また、導入に際しても初期費用がかからず、自社に必要な分析機能を選択して運用をスタートすることが可能になっているため、初期段階でのリスクは最小限に抑えられている。将来的には全ての機能を使用することをお勧めするが、まずは必要な分析機能から使い始めてみるのも良いだろう。

相談は無料となっているので、少しでも興味がある場合は、以下のページから問い合わせてみてほしい。

▼ メトロエンジン・ベーシックプラン
https://metroengines.jp/basic/

また、メトロエンジン株式会社では、さらに詳細なデータ分析を必要とする宿泊施設に向けて「メトロエンジン・リサーチプラン」の提供も行っている。競合・市場調査に必要である膨大なビッグデータを市区町村、都道府県、指定エリアなどから、簡単に検索することができ、ビッグデータをいつでもダウンロードできる仕様だ。

こちらも合わせてチェックしてみてほしい。

▼ メトロエンジン・リサーチプラン
https://metroengines.jp/research/

▼レベニューマネジメントツール
メトロエンジン

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