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【奈良県】「旧奈良監獄」が文化財ホテルに 2025年3月竣工の見通し

投稿日 : 2022.03.30

奈良県

ホテル関連ニュース

2022年3月、国土交通大臣は奈良県の重要文化財「旧奈良監獄」の保存及び活用に係る公共施設等運営事業を、民間都市再生整備事業計画に認定。現在、旧奈良監獄保存活用株式会社と星野リゾートが協定を結び、当施設を高級ホテルとして運用するべく整備を進めている。2025年3月に竣工予定。

出典:旧奈良監獄 THE FORMER NARA PRISON

旧奈良監獄は、1908年に明治政府により建設された五大監獄の一つ。当時の形をほぼそのまま残した刑務所として、国の重要文化財に指定されている。今回の改装により、建物の赤れんが構造を活かした「上質な宿泊施設」の実現を目指すという。また、地元の産物を使用したレストランやイベント会場の整備も計画されており、地域の観光の活性化を企図している。

現存する5棟のうち、4棟がホテルに使用される。れんが造りにアーチ屋根の外観デザインを活かしつつ、独居房を客室に改装する計画で、宿泊料1泊5万円から8万円前後を想定した高級ホテルとなる予定だ。開発費として150億円程度を見込んでいる。

当初は2021年中の開業を予定していたが、文化庁との協議に時間がかかり、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって着工時期が延長されていた。実際にオープンすれば日本初の「監獄ホテル」になるということで注目を集めている。

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