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JR東日本が川崎駅西口に2020年春、新ホテル開業

投稿日 : 2018.06.06

神奈川県

新規ホテル情報

JR東日本は、川崎駅西口にホテルと高層オフィスビルの複合施設の建設を計画(「川崎駅西口開発計画」)し工事を着工した。ホテル開業は2020年春、全体の完成は2021年春を予定する。川崎駅周辺の新設ホテル事情と合わせてレポートする。

川崎エリア最大規模
JR東日本の発表によると、「川崎駅西口開発計画」の建設地は川崎駅西口前のミューザ川崎シンフォニーホールに隣接し、面積は1万2,400平方メートル。建物3棟をつくり、延べ床面積は計13万7千平方メートル。住所は、川崎市幸区大宮町1-5。
3棟のうち1棟が「ホテルメトロポリタン川崎」(仮称)で、同ホテルは、地上16階建て(高さ59メートル)、客室数300の大規模ホテルで、川崎エリア最大規模となる。
残りの2棟はオフィスビルとなり、ジムやプール、スタジオを備えたフィットネス・SPAや商業施設も下層階には開設され、2階からは近隣施設とつながる歩行者デッキも整備する。

川崎駅周辺に新設ホテル相次ぐ
メトロエンジンリサーチによると、川崎市には宿泊施設が67軒あり、5,963部屋が提供されている。
川崎市内の新設予定ホテルは、同ホテルの他に、以下の3軒があり、いずれも川崎駅東口方面の川崎区に立地する。
・(仮称)「TC第48川崎銀柳街ビル新築工事」、客室数97、10階、2018年9月開業予定(川崎駅東口から徒歩1分)

・(仮称)「川崎ホテルプロジェクト」、客室数139、10階、2019年8月開業予定(川崎駅東口から徒歩3分)

・(仮称)「殿町プロジェクト新築工事(ホテル棟)」、客室数200、4階、2019年3月開業予定(京急小島新田駅(新川崎駅から6駅)付近)

JR東日本はホテルメッツ川崎からの増設拡大
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また、同ホテルが立地する川崎市幸区にはJR東日本がすでにホテルメッツ川崎を1997年4月に開業しており、宿泊部屋数153、15,000-20,000円の高級志向のビジネスホテルとして営業している。
メトロエンジンリサーチのレビュー分析によると、先行して開業しているホテルメッツ川崎への宿泊者の評価は総じて高く、特に川崎駅西口に徒歩1分で隣接した距離にあるその立地の便利さに高い評価が与えられている。また、客室に対する評価も高い。
ホテルメッツ川崎は幸区では現在最大の客室数を誇るが、建設予定の同ホテルはその倍の客室数を誇る大規模なものとなる。

羽田空港からの訪日客にターゲット
JR川崎駅周辺には、徒歩5分で京急新川崎駅があり、京急は新川崎駅から羽田空港へはわずか20分ほどである。川崎駅周辺の新ホテルの開設は増設が続く羽田空港の国際路線に伴う訪日客の需要拡大とその獲得を狙ったものであり、同ホテルの2020年春のタイミングでの開業は、同年夏に実施が予定される東京五輪を踏まえてのものと言える。

出典:JR東日本

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