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50年の歴史に幕「ナゴヤキャッスル」が富裕層狙いで超高級ホテルに建替 24年度再開

投稿日 : 2020.09.03

愛知県

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ホテル運営のナゴヤキャッスル(名古屋市)は、「ホテルナゴヤキャッスル」を9月末に閉館することを発表した。2024年度開業を目指して、跡地に新しいホテルを建設する計画だ。休館後、従業員は姉妹ホテルの名古屋観光ホテルなどグループ会社のホテルで雇用を継続する。

出典:ホテルナゴヤキャッスル

ホテルナゴヤキャッスル」の建て替えは、開業から50年以上が経過したことによる建物の老朽化が理由。さらに、今の名古屋には国内外のVIPが滞在できる十分な設備を持ったホテルがないことから、高級ホテルを作ることで名古屋の経済活性化を図る目的もある。名駅経済新聞の取材によると、同ホテル担当者は「お客さまが過ごすスペースは改修しているため問題はないが、配管やバックヤードの傷みが激しくなってきている」「名古屋で最も客室単価が高いホテルでも関東・関西では中レベル。国内でも屈指の高級ホテルを建て、愛知県、名古屋市の発展に寄与する」と話す。

同ホテルは1969年開業。名古屋城天守閣を近くに望む好立地の老舗ホテルで、中部財界の会合から国際会議まで幅広い利用があった。宴会場「天守の間」は3000人の収容が可能で、中部地方で最大規模の収容能力を備えていた。名古屋市内を含め中部には同規模の宴会場がなく、今後大規模なイベントの開催に影を落としそうだ。

運営会社のナゴヤキャッスルは2013年に医薬品大手の興和が子会社化した。名古屋観光ホテルを1999年に子会社にするなど、ホテル事業の拡大を進めていた。興和は20年3月期の連結決算で、建て替え工事に向けた解体の費用を特別損失として計上。新ホテルの概要については明らかにしていないが、部屋数を大幅に減らしながら、スイートルームを中心とした高級ホテルに建て替えるとしている。

現在、新型コロナウイルスの影響でインバウンド(訪日外国人)需要が激減しているが、コロナ禍が収束し観光需要が戻ることを見越した準備が始まっている。名古屋市中心部の栄地区では、ホテルの建設計画が相次ぎ、名古屋テレビ塔には塔内の4~5階のフロアにスイートルームを備えたホテルが入居。市有地「栄広場」の再開発を手掛ける三菱地所は、200メートルの高層ビルに外資系ラグジュアリーホテルを誘致する予定だ。アフターコロナでは競争の激化が予想されるが、「ホテルナゴヤキャッスル」跡地は観光名所の名古屋城が目の前という立地の優位性を集客に生かしたい考えだ。

「ホテルナゴヤキャッスル」の公式HPでは、休館に際し特設サイトをオープン。軌跡、エピソードのほか、皇族が来館したときの様子など思い出を写真つきで紹介している。

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