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「パーク ハイアット 東京」海のエコラベル MSC認証のクロマグロを提供開始 ホテルとしては世界初

投稿日 : 2020.11.10

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ホテル関連ニュース

ホテル内レストラン

海洋保全の重要性を認識し、自然資源を未来の世代へとつなげるサステナビリティを意識した取り組みを行っているパーク ハイアット 東京。「海のエコラベル」と呼ばれる MSC認証 を取得し、実際にホテルのレストランで提供をしてきた、日本では数少ないホテルの一つだ。今回、パークハイアット東京はホテルとしては世界初となる、MSC「海のエコラベル」付きのクロマグロの提供を開始した。メニューにもMSC「海のエコラベル」を表示している。

使用を始めたタイセイヨウクロマグロは、株式会社 臼福本店(宮城県気仙沼市)により北東大西洋で漁獲され、今年8月にクロマグロ漁業として世界初となるMSCの漁業認証を取得したもの。かつてワシントン条約会議で絶滅危惧種指定の検討対象にもなったタイセイヨウクロマグロが認証を受けたことは、水産業界でも国内外で大きなニュースとして報じられている。

2014年8月にハイアットグループ全体としてサステナブルフード推進の方針が発表されて以来、パーク ハイアット 東京では、トレーサビリティのシステム構築とスタッフの意識向上に努め、2015年5月に国内ホテルとしては初めてMSCおよびASC(水産養殖管理協議会)のCoC認証(Chain of Custodyの略。加工、流通過程を通じて確実に認証品を管理するトレーサビリティ制度)を取得した。この認証を取得することで、実際にレストラン内でMSC・ASC認証を受けた魚介類を調理・加工し、メニューなどにMSC「海のエコラベル」などを表示することができるようになる。

現在では館内で使用する魚介類の約35%をサステナブルシーフードが占めている。このような海洋環境に配慮する一貫した姿勢に株式会社臼福本店が共感し、貴重な食材の優先調達が実現したのだという。

クロマグロは、今年10月よりニューヨーク グリルで「サステナブル中トロのグリル トマトと山葵チャツネ ライム」として提供しており、今後に向け館内の他レストランでの使用も検討中とのことだ。

そのほか、レストラン・ショップで提供するストロー、梱包材はもとより、厨房器材や社員個人が使うペットボトルにいたるまでプラスチック製品の削減にも励み、別の面からも環境保全への貢献に取り組んでいる。東京オリンピックを目前に控え、国際的に日本のサステナビリティへの関心が集まる中、パーク ハイアット 東京では、これからもより高い意識で食を通じたおもてなしを提供したいとしている。

MSC「海のエコラベル」は、海を救うための重要なツールのひとつとして国連にも認められた認証プログラムだ。英国に本拠地を置き、海の豊さを守るために世界中で展開している。日本では他に、パナソニックなどが社食に取り入れるなど、浸透が広がっている。

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