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エムセックインターナショナルが破産 海外演奏ツアーが催行できず

投稿日 : 2020.10.15

指定なし

新型コロナウイルス関連

旅行会社の株式会社エムセックインターナショナルは9月28日に東京地裁に破産を申請し、10月7日に破産開始決定を受けた。

出典:ウィーン楽友協会ホール

株式会社エムセックインターナショナル(田中頼人社長、東京都渋谷区、資本金2000万円)は音楽関連団体向けの海外ツアーに特化した旅行会社である。2005年(平成17年)に設立され、第1種旅行業登録を有する日本旅行業協会(JATA)の会員会社。

同社は全国各地の高等学校や大学にある吹奏楽部および合唱団体向けに、海外公演における航空券、宿泊施設、コンサートホールの予約、楽器の運搬などの手配を請け負っていた。世界三大ホールであるウィーン楽友協会ホール(オーストリア)、コンセルトヘボウ(オランダ)、ベルリンフィルハーモニーホール(ドイツ)のほか宮殿や教会といった世界遺産での演奏会など、数多くの実績がある。

海外演奏ツアーの専門旅行会社として細やかなサービスを提供し、2015年3月期には売上高約8億2000万円、2019年3月期には約9億6800万円を計上していた。

現在、新型コロナウイルスの世界的な流行に伴い、様々な国で出入国制限や行動制限措置が取られている。入国時の検疫の強化やビザ発給の制限などによって、同社は今年に入ってから海外ツアーを組むことができない状態が続いていた。急激な業績悪化に加え、当面業績の回復が見込めず資金繰りも限界となった。

破産管財人には青木智子弁護士(東京霞ヶ関法律事務所、千代田区霞が関3-3-1、電話03-3503-5271)が選任された。負債は債権者20名に対して約6億8000万円。

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、旅行業界は深刻な事態に陥っている。日本では「Go Toトラベル」を始めとした国内旅行を支援する取り組みが進んでいるが、出入国制限がある海外旅行の取扱額は9割以上が減少。売上減少の影響は甚大で、旅行業界および観光業界にとっては今後も厳しい状況が続くとみられている。

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