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国内最大級の2,400室のホテル開業を控える横浜で、観光客が5年ぶり減少へ

投稿日 : 2017.12.13

神奈川県

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外国人観光客の増加とともに観光客数を増やす自治体が多い一方で、横浜では震災以来5年ぶりに観光客数が減少している。

横浜市によると、2016年の1年間で市内を観光に訪れた「観光集客実人員」は、過去最高を記録した2015年の3,761万人に対して3.9%減の3,614万人となった。
その一方で横浜では2019年には国内最大級の2,400室の客室を有するアパホテル&リゾート 横浜ベイタワーが開業する。
本稿では横浜で5年ぶりに観光客が減少に転じた理由と、その一方で2,400室の客室数を誇るメガホテルが開業する背景に迫る。

出典:横浜市文化観光局観光振興課

 

横浜で観光客が減少に転じた理由とは

外国人観光客が急増する日本で観光客が減少に転じた横浜には、東京オリンピックを見据えたホテルや大規模イベント会場の大規模改修が影響を与えているようだ。
例えばみなとみらい地区のヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルは2014年から2年かけて全594客室の9割をリニューアルする大規模改修を実施。1927(昭和2)年開業のホテルニューグランドも2016年に大規模改修工事を行った。
桜木町にある全553客室の横浜桜木町ワシントンホテルも大規模改修工事を行い2016年春にリニューアルオープンするなど2016年は横浜の主要ホテルでの改修工事が相次いだ。
ホテル改修工事だけではなく横浜で2016年にホテル同様に改修が相次いだのがイベント会場だ。コンサートツアーなどが毎年開催される横浜アリーナは2016年1月~6月まで大規模改修を実施。
休業期間中はイベントが開催されずホテルの改修工事とともに観光客の減少の要因の一つになったと考えられる。

2019年には2,400室を誇るメガホテルの開業も控える

アパグループは横浜市・馬車道に地上37階建ての超高層ホテル「アパホテル&リゾート 横浜ベイタワー」の開発を計画。客室数は約2,400室、延床面積は5万8000m2で、1棟の建物としては国内最大級の客室を備えるメガホテルだ。
メトロエンジンリサーチによると神奈川県の新規ホテル開発計画は、開発が活発な地域とそうでない地域がはっきりと分かれている。
神奈川県全体の新規ホテル計画数21のうち横浜市が占める割合は、半数を優に超える13計画。特に大規模なホテル計画はみなとみらい地区、関内・関外地区、山下埠頭周辺といった「都心臨海部」に多い。

出典:日本最大級ホテル アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉

 

観光客の減少は一時的な要因によるものか

5年ぶりに観光客が減少する横浜でホテル開発計画が進む背景には、2016年に一時的に観光客が減少したのは、東京オリンピックに向けたイベント会場やホテルの改修が重なった一時的なものとみるのが良さそうだ。
実際、横浜アリーナは2016年中に大規模改修を完了したほか、パシフィコ横浜は2013年から2030年にかけて順次施設の大規模改修を実施している。さらに2020年にはぴあが1万人規模の音楽コンサートアリーナをみなとみらい地区で開業を予定。
ここ5年で約2倍に成長しているライブ・エンタテインメント市場規模にあわせて横浜では2020年に向けて着実にイベント会場が増えている。
2016年に観光客は減少したが、その一方でイベント会場を中心に着実に伸びるための準備は整ってきており、都心にも行きやすく鎌倉や湘南なども近い横浜の観光客数は今後増えていく可能性が高いと言える。

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