Tokyo Creative株式会社は、自社のYouTubeチャンネル「TokyoCreative」を通じて、外国人観光客を対象に「日本旅行のベストシーズンとその理由」に関する調査を実施した。この調査は、日本以外の国籍を持つ303人の外国人を対象に、2023年10月27日から11月6日の間に行われた。調査内容は、日本の四季の中でどの季節に旅行をしたいか、その理由や旅行の決め手についてのものである。
調査結果によると、訪日を希望する季節として「秋」が圧倒的な人気を博し、参加者の約半数が秋の日本を訪れることを希望していることが明らかになった。秋を選んだ理由としては、未体験の秋の日本の風景や季節の食べ物を楽しみたいという意見や、暑すぎず寒すぎずという適度な気候、春と比較して混雑が少ないことなどが挙げられている。特に、YouTubeやSNSを通じて秋の日本の魅力を知ったという回答が多かった。
秋の日本旅行で特に楽しみにしている活動としては、「寺社仏閣めぐり」、「お祭りや日本ならではの伝統的な季節行事への参加」、「紅葉を見ながらの温泉」が挙げられており、これらは日本文化の深い体験を求める外国人観光客にとって魅力的な要素であることが示されている。
また、旅行の際に重視するポイントについても調査が行われ、最も重視されるのは「体験」が34%、「風景」が20%、「予算」が16%となった。一方で、「交通の便」はあまり重視されていないことがわかった。これは、観光客が特に価値を感じる体験や景色については、移動時間を惜しまない傾向があることを示している。
宿泊先から紅葉の名所までの移動時間に対する許容範囲についても調査され、約15%の参加者は4時間以上の移動時間も問題ないと答え、約60%は1～2時間の移動を許容すると回答している。
旅行の参加形態については、「パートナーと」と「一人で」が合わせて回答者の半数以上を占めており、これが移動時間の柔軟性に影響していると考えられる。
この調査から、特に秋が日本への旅行に適したシーズンであると結論付けられる。カップルや単独旅行者は、特に価値を感じる体験や景色に対して、移動時間を惜しまず旅行計画を立てる傾向がある。都心部から離れた田舎への外国人観光客の誘致には、「秋」が最も適した季節であると言えるだろう。
(画像出典：Tokyo Creative）