ホテル特化型メディア

眠っていたデータから新たな付加価値を

トップ > 2017年、旧正月が一番ではない?アジアの訪日外客数の推移とは

2017年、旧正月が一番ではない?アジアの訪日外客数の推移とは

投稿日 : 2018.02.20

インバウンド

2017年に日本を訪れた人が多い国のトップ3は、中国、韓国、台湾といった東アジアの国々だった。これら3カ国からはどれくらいの人数が日本を訪れているのか、さらに国ごとのハイシーズン、オフシーズンなどを最新のデータから読み解いてみよう。

 
訪日観光客数のトップ3は中国、韓国、台湾
日本を訪れる外国人はここ数年、右肩上がりに伸びていて、洋の東西を問わずさまざまな国からの訪日客が増えている。中でも、地理的に近いアジア、特に東アジアの国々からの訪日客数の増加が目立っている。
2017年に日本を訪れた外国人観光客の総数は約2,870万人を数える。国別に見てみると、1位の中国が約735万人、2位の韓国は約714万人、3位の台湾は約456万人を記録している。訪日外国人数の総数2,870万人のうち約1,900万人が中国、韓国、台湾の3カ国が占めているという計算になる。

出典:訪日外客数(JNTO推計値)

 
また、前年からの伸び率に目を向けてみてもこの3カ国は高い伸び率をマークしている。特に2017年は韓国からの訪日客が一気に伸びた年でもあった。2016年に韓国からの訪日客数は約509万人だったのに対して、2017年は前出のように約714万人と、1年間で200万人以上の訪日韓国人が増えたというわけだ。
加えて、2017年の韓国の訪日客数は中国とほぼ同数だったが、韓国の人口は5,000万人を超える程度で、中国と比べると人口規模が決して大きな国とは言えない。このことから、韓国の日本旅行ブームが他国と一線を画していると言えるだろう。
 
 
国によって異なる訪日客数が増えるシーズン
中国、韓国、台湾ともに訪日客数は前年から比べると高い伸び率を記録しているが、この3カ国の中でも、訪日観光客が最も多いシーズンは微妙に異なっている。2017年のデータでは、中国人訪日客が最も増える月は8月で81万9,855人だった。韓国人訪日客のピークは12月で67万8,900人。台湾人訪日客数が最も増えるのは7月で44万6,604人だった。
興味深いのは、いずれに国においても、最も訪日外客数が多い月に大型連休がない点である。

出典:訪日外国人消費行動調査

 
つまり、距離が近い日本へは週末+αといった比較的滞在期間が短い旅行スタイルがこの3カ国では人気があると分析できる。
次に、この3カ国の訪日客データをより詳しく分析して各国の日本旅行の特徴を見ていきたい。
 
訪日中国人数が最も増えるのは7~8月のサマーシーズン
2017年の月別の訪日中国人数は以下の通りである。

出典:日本政府観光局(JNTO)

 
上記のように、訪日中国人が最も増えるシーズンは、7~8月のいわゆるサマーシーズンである。少し前までは、中国人観光客=春節というイメージがあったが、今後は夏にも十分な需要を見いだすことができるだろう。
2017年の春節は1月下旬から2月上旬にかけてだったが、他の月と比べると取り立てて訪日中国人が多いとは言えない。
 
訪日韓国人数が増えるのは夏から冬にかけてのシーズン

出典:日本政府観光局(JNTO)

 
上記の数字を見ると分かるように、訪日中国人と比べると月ごとの増減幅が少ないことが分かる。最多は12月の67万8,900人、最少は3月の48万8,349人だった。
韓国も中国と同様に、7月、8月のサマーシーズンが人気だが、韓国の場合、秋から年末にかけてもう一度大きなピークがやってくるのが特徴だ。特に2017年は、秋夕で10連休があったことも理由の1つと考えられる。
 
訪日台湾人のピークは春から7月までの期間
最後に、訪日台湾人数の月別のデータである。

出典:日本政府観光局(JNTO)

 
訪日台湾人が最も多い月は7月、その逆に最も少ない月は12月だった。つまり、4月から7月(春から初夏)にかけてのシーズンの日本旅行が台湾人に最も人気があることが分かる。また、韓国、中国と比較すると8月と12月の人気が低いことも大きな特徴である。
このように、同じ東アジアで、さらに旧暦を採用している3カ国の間でも、訪日客数にはそれぞれに特徴や違いがあるが分かった。
外国人観光客のインバウンド需要をうまく取り込めるか否かが、観光業や宿泊業の命運を握ると言っても過言ではない今、国ごとの旅行スタイルやハイシーズンの特徴を掴んでおくことが、これからさらに重要になってくるのではないだろうか。
 

関連記事