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ホテル運営のフェリーチェが破産 負債36億円 コロナ禍で沖縄初の大型倒産

投稿日 : 2021.04.01

沖縄県

新型コロナウイルス関連

ホテル運営の「株式会社フェリーチェ」は、3月10日付で大阪地方裁判所より破産手続の開始決定を受けたことが明らかになった。新型コロナウイルスによる業況悪化が原因。

2012年8月に設立の同社は、「StoRK(ストーク)」「RELIEF(リリーフ)」「FELICE(フェリーチェ)」「イチホテル」のブランド名でホテルや併設する飲食店の運営を手掛けていた。小洒落た内装が売りのブティックホテルとして人気を集め、北海道、東京、大阪、福岡、沖縄などに全11ホテル(2018年12月時点)を展開していた。インバウンド需要も取り込み、ピーク時の2019年12月期には年収入高約57億2400万円を計上した。

しかし、日韓摩擦による韓国人の観光客減少などを背景に2019年12月期は営業利益段階で赤字を計上。事業の縮小を検討し始めていた矢先、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の流行が拡大し、外国人観光客の消失と、国内旅行需要の落ち込みにより売上が急減した。

出典:FELICE(フェリーチェ)FB

那覇市のホテルストークを2020年9月までに他社に譲渡するなど資金繰りに奔走したが、その後も感染拡大の影響が長期化したことで2020年12月31日までに事業を停止して、事後処理を弁護士に一任した。同社が運営していた一部のホテルは別会社によって現在も営業を継続している。

東京商工リサーチによると、負債総額は債権者約195名に対し約36億7000万円。なお、沖縄県内のコロナ関連倒産は11件目で、初めて負債総額が10億円を超える大型倒産となった。

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