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「Go To」事業対象のホテルで感染発覚 観光庁は把握しておらず

投稿日 : 2020.08.07

長野県

Go To トラベル

新型コロナウイルス関連

「Go To 」事業に参加するホテルで感染者が出たにも関わらず、観光庁が把握できていなかったことが野党の追及で判明した。

「Go To トラベル」キャンペーンに登録していた長野県のホテルで、新型コロナウイルスの感染者が発生した。

感染が発覚したホテル側の報告によると、7月31日、神奈川から着任して間もない従業員1名がPCR検査を受け、陽性だと判明。ホテル側は翌1日にはホームページ等で事実関係を公表していた。

4日に開かれた「Go To トラベル」事業に関する野党合同国体国会ヒアリング。
実施されたのは1時間ほどだが、終始、野党側の質問者が観光庁の対応を厳しく批判する形になった。

野党は「Go To」を利用した旅行者から感染者が出ていないのか、繰り返し問いかけた。これに対し観光庁は「登録されている宿泊事業所および旅行者からの感染報告は受けていない」「感染者が発生したら報告されるシステムになっている」と返答。長野県のホテルでの感染事実を指摘されると、観光庁幹部は「今把握した。速やかにヒアリングや検査をしていきたい」と答え、感染者の把握ができていなかったことが明らかとなった。

翌5日に行われたヒアリングでは、観光庁は事業に登録したホテルで発生した新型コロナウイルスの感染者数について、非公表とする方針を示した。公表しない理由については、「宿での感染か移動中の感染か、経路の特定が困難であり」「公表することで風評被害が生まれる恐れがある」と説明。野党側は「全国での感染者数なら公表できないか」と尋ねたが観光庁側は応じなかった。

また、観光庁は、7月下旬に感染が発覚した福井県の6名が沖縄で宿泊していたのが「Go To」参加の宿だと明かしたが、前日に野党から問い合わせを受けた時点ではこの事実も把握できていなかった。

観光庁は感染者の情報収集について欠陥があることを認め、厚生労働省から情報を受けとる仕組みを構築するとのこと。

コロナで打撃を受けたホテル業界の救済措置として始まった『Go To トラベル』キャンペーン。しかし見切り発車で断行したことへの弊害か、感染対策への対応の不十分さが露呈している。

今回感染が発生した長野県では、2日時点で直近1週間以内の新規感染者数が人口10万人当たり1.2人を超え、特に感染者が多い地域を感染警報レベル3に引き上げ、「新型コロナウイルス警報」を発令した。旅行者に対しては「信州版 新たな旅のすすめ」と題して注意事項をまとめ、警戒を呼び掛けている。
出典:信州版 新たな旅のすすめ

なお、感染が発覚した従業員に濃厚接触者はおらず、他の従業員もPCR検査の結果陰性であった。ホテルは現在も営業を継続しているという。

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