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奥多摩が“新たな目的地”に:さとゆめ・HISらが観光まちづくりで連携

投稿日 : 2025.07.02

東京都

協定

地域創生

(出典:株式会社さとゆめ

株式会社さとゆめ奥多摩町、沿線まるごと株式会社、株式会社エイチ・アイ・エスの4者は、「新・目的地創出事業-Destination Create Project-」に関する包括連携協定を締結した。奥多摩町の自然資源や文化資産を活用し、国内外への観光需要を高め、地域の持続的な発展を目指す取り組みである。

(出典:株式会社さとゆめ

奥多摩町は、東京都の北西部に位置し、全域が秩父多摩甲斐国立公園に含まれる。四季折々の風景が楽しめる奥多摩湖や鳩ノ巣渓谷、日原鍾乳洞といった自然景観に加え、カヤックやハイキングなどのアクティビティも充実している。さらに奥多摩やまめ、治助芋、ワサビなどの特産品や「ささら獅子舞」などの伝統文化も継承されており、自然・食・文化の多様な魅力が集積した地域である。

さとゆめは、2021年12月に東日本旅客鉄道株式会社と共同出資で「沿線まるごと株式会社」を設立し、沿線地域全体をホテルと見立てる地域活性化プロジェクト「沿線まるごとホテル」を推進している。2024年5月には中核施設「Satologue」のサウナとレストランが、2025年5月25日(金)には宿泊棟が奥多摩町棚澤に開業した。

今回の協定により、HISは自身のネットワークと知見を活かし、インバウンド戦略の策定や観光誘客の強化を担う。さとゆめおよび沿線まるごと株式会社とともに、地域資源の再発掘と情報発信に取り組み、奥多摩を新たな観光目的地として国内外に広く訴求していく。

本協定では、観光振興や関係人口の創出、企業誘致、文化・産業の活性化、SDGsの推進など、多岐にわたる連携事項が定められている。今後、宿泊型観光コンテンツの造成や観光施設への誘客促進を通じて、持続可能な地域づくりが進められる予定である。奥多摩町では、町制施行70周年と第6期長期総合計画の始動を迎えた本年、本協定を官民連携による観光振興の加速に活用する方針である。

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