眠っていたデータから新たな付加価値を
指定なし
投資・開発
ホテルの新規供給を語るとき、私たちはほぼ無意識に「新築」を前提にしている。だが実際には、廃校、企業保養所、オフィスビル、雑居ビル、旅館の躯体が宿泊施設へと姿を変えている。では、その非新築ルートは全体の何割を占めるのか。本稿では国土交通省「建築着工統計調査」の宿泊業用建築物を工事種別(新築・増築・改築)に分解し、2020〜2024年の5年間で非新築が占める比率を数える。結論を先に置くと、着工統計で数...
東京都
大阪府
宮城県
ホテル用地の容積率は、前面道路の幅員で「減る」だけではない。宿泊施設を整備する計画に限り、都市計画の手続きを経て容積を「上乗せ」できる制度がある。国土交通省の2016年6月の通知は、指定容積率の1.5倍以下かつ+300%を緩和の上限の例として示した。敷地1,000㎡・指定容積率600%の100室モデルに当てはめると、+300%で151室、東京都の高度利用地区で宿泊施設の床が一定規模を超える場合の上...
京都府
北海道
沖縄県
福岡県
宿泊市場動向
完売した宿の在庫は、そのまま埋まったままとは限らない。キャンセル、団体の解除、ホテル側の追加放出——理由はさまざまだが、OTA上の残室はチェックイン直前まで何度も「戻る」。本稿では、結果が確定した2026年のお盆(8月13〜16日)と、進行中のシルバーウィーク(9月19日・21日・22日)を対象に、6エリア・4業態の施設別残室推移を室ベースで追い、完売後の再放出がどのくらいの頻度で、どのリードタイ...
青森県
青森県の宿泊市場は、2025年の延べ宿泊者数が512万5,880人泊と統計開始以来の最多を記録し、伸び率13.6%は全国1位だった。外国人延べ宿泊者数も52万2,180人泊と初めて50万人を超え、県の観光戦略が2028年目標に置いていた水準を3年前倒しで達成している。需要は明確に増えている。では、その需要を受け止める客室はどこに、いくらの単価で存在しているのか。 本稿は、青森県26市町村の推定成約...
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
九州ふっこう応援割の原資155億円は、九州7県の10月の宿泊在庫に対してどれだけの厚みを持つのか。割引率ではなく「金額が何室泊に変わるか」という変換のレンズで数えると、10月単月では原資ではなく在庫のほうが先に尽きる構図が見えてくる。メトロエンジンリサーチが把握するOTA掲載在庫ベースで、九州7県の10月(10月1日〜29日分)に残っている客室は92.1万ルームナイト。一方で155億円が賄いうる室...
エリア・施設分析
レベニューマネジメント
沖縄県の宿泊市場を「リゾート」「シティ」「ビジネス」の3業態に分けて見ると、価格水準・季節形状・予約の積み上がり方のいずれもが別物であることが分かる。2026年8月の確定ベースの推定成約ADRは、リゾートが¥22,300(N=282施設・前年同月比+3.1%)、シティが¥20,700(N=15施設・同−0.2%)、ビジネスが¥9,700(N=196施設・同+3.3%)。一方で10月の3連休(10/...
がんの治療は、いまや入院よりも通院の比重が大きい。厚生労働省「患者調査」によれば、2023年10月時点の悪性新生物の推計外来患者数は18万6,400人で、推計入院患者数10万6,100人の1.76倍にあたる。抗がん剤治療も放射線治療も外来で行われることが増え、平均在院日数は14.4日まで短縮した。その結果、治療そのものは病院で完結しても、遠方から通う患者と付き添い家族は、病院の近くに「泊まる場所」...
石川県
岐阜県
静岡県
長野県
フロント(玄関帳場)を置かずに宿を運営する場合、必要になる設備投資は、本稿の前提では1施設あたり37万円程度にとどまる。一方で、宿泊者がいる間は「通常おおむね10分程度で職員等が駆けつけることができる体制」を維持する必要がある。回収年数を左右するのは設備の価格ではなく、この体制を何施設で分け合えるかという立地の条件である。本稿では、制度を一次資料で整理したうえで、メトロエンジンリサーチが把握する8...
ライフスタイル
フリーランス・自営業でも、ホテル暮らしは予約するだけで今日から始められる。賃貸契約と違って入居審査がなく、保証人・保証会社も、収入証明や確定申告書の提出も一切いらない。開業初年度で審査書類が揃わない人でも、宿泊予約はクレジットカード1枚(現地払いなら現金でも)で完結する。費用の目安は、全国のビジネスホテルの掲載価格で30泊あたり約47.2万円、東京都では約55.5万円(2026年9月時点のOTA掲...
アメニティとは、ホテルや旅館が客室・館内に用意している備品・消耗品の総称です。歯ブラシやカミソリのような使い切りの「消耗品」と、タオルやドライヤーのような「備品」に大きく分かれ、消耗品は原則として持ち帰り可、備品は持ち帰り不可というのが一般的な整理です。本記事では、この線引きを表で示したうえで、宿泊者の口コミで実際に何が評価されているのかをアメニティ16分類・約163万件の言及データ(2024年9...