国は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、観光支援事業「Go To トラベル」の年末年始の一時停止を発表。さらに全国に先行する形で新たに東京都と名古屋市を目的地とする旅行を事業の対象から一時除外することを決定した。
酒類を提供する飲食店の時短要請も並行して行う
国は新型コロナウイルス対策をめぐり対策本部対策を開いた。この中で12月28日から来年1月11日までのGo To トラベルの全国停止を決定。さらに全国に先行する形で12月27日までの間、東京都と名古屋市を目的地とする旅行を対象から外し、出発地とする旅行も利用を控えるよう呼びける。
現在東京都は東京発着の旅行について、65歳以上の高齢者や基礎疾患がある人の利用自粛を呼びかけてきた。しかし感染状況が改善されないため、対象を全都民に広げた上でGoTo一時停止措置となった。停止期間は18日から27日までだ。
また東京都は12月17日を期限としている飲食店などに対する営業時間短縮要請を来年1月11日まで延長する方針。営業時間は17時~22時までとし、要請に応じた中小事業者には一律50万円の協力金を支給する。
愛知県も名古屋市を目的地とする旅行への適用を一時停止する方向で調整に入っている。停止期間は16日から27日まで名古屋市民が他地域へ出かける旅行に関しては一時停止ではなく、利用を控えるよう呼びかける。
また12月18日が期限となる名古屋市繁華街の飲食店などに対する営業時間短縮要請を来年1月11日まで延長した上で、対象エリアを中区全体に拡大する方針だ。協力金に関しては協議を行っているとのこと。これまでは日数に応じて1日1万円だった。
大村愛知県知事は14日午前の記者会見で「感染拡大防止を強化していくことは今の感染状況を見れば必要であるし避けられない」と述べていた。
一方名古屋市の河村たかし市長は14日午前の会見で「遺憾であり、なかなか承諾できない」と反発。GoToトラベルと新型コロナウイルスの感染拡大の因果関係に疑問を呈している。
また既にGoToトラベル一時停止となっている大阪市と札幌市に関しても、新規感染者数の高止まりが続いていることから一時停止期間を東京都・名古屋市と同様27日まで延長される。