岸田文雄首相が 29 日、「Go To トラベル」事業の再開時期について、年明けに判断するという考えを示した。日経新聞などが報じた。
岸田首相は 11 月 29 日、首相官邸で日本旅行業協会の高橋広行副会長らと面会。「年末年始の状況を見極めた上で、具体的な開始日を決定したい」と発言したという。
Go To トラベル事務局は同月 19 日、現時点で決定している Go To トラベル事業の制度変更について、Go To トラベル事業公式サイトにて発表している。割引率が 35% から 30%へと縮小し、割引上限額は 1万4,000 円から 1 万円へと引き下げられた。
観光庁は Go To トラベル事業や地域観光事業支援などの観光需要喚起作でのワクチン接種歴や PCR 検査などの検査結果の活用に向け、旅行業・宿泊業におけるワクチン・検査パッケージのガイドライン を策定している。
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部が同月、斉藤国土交通大臣に対し、GoToトラベルの補助上限見直し要望などを含む宿泊事業への継続的な支援要望を提出するなど、GoTo再開を求める事業者の声は多い。
Go To 再開の際には、事業の制度変更などにより現場で混乱が起きないよう、事前準備や事業者への周知が求められる。