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日本人宿泊が䌞びた県 2026幎䞊期 — 鳥取・茚城+27.7%、高知は皌働率もコロナ前+7.2pt

投皿日 : 2026.08.25

鳥取県

茚城県

富山県

高知県

愛媛県

秋田県

日本人宿泊が䌞びた県 2026幎䞊期 — 鳥取・茚城+27.7%、高知は皌働率もコロナ前+7.2pt

2026幎䞊半期、日本の宿泊垂堎は蚪日倖客数が5幎ぶりに前幎割れするずいう転換点を迎えた。党囜の延べ宿泊者数は2026幎1〜5月环蚈で前幎同期比3.9%枛。だがその裏偎で、延べ宿泊者数が前幎同期比二桁増ずなった県が10ある。しかもその増加分の8〜9割は日本人宿泊者によるものだ。本皿では芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」の郜道府県別デヌタずメトロ゚ンゞンリサヌチの掚定成玄ADR・圚庫消化デヌタを突き合わせ、日本人需芁が抌し䞊げた県はどこか、そしお単䟡ず皌働がそれに぀いおきおいるのかを怜蚌する。

本蚘事における指暙の定矩

  • 延べ宿泊者数・客宀皌働率公的統蚈芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」の公衚倀。客宀皌働率は同調査が定矩する党宿泊斜蚭ベヌスの実瞟倀で、埌述の掚定OCCずは別物です。
  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA等で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合延べ184物件月・2026幎4〜5月で誀差䞭倮倀は玄7.5%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • OCC皌働率・掚定゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合OTA販売圚庫に基づく掚定倀。OTA䞊で販売される圚庫の消化状況に基づく掚定倀であり、斜蚭党䜓の実皌働率ずは異なりたす。
  • デヌタ出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」、日本政府芳光局JNTO、メトロ゚ンゞンリサヌチ
Key Takeaways
  • — 10県が2026幎1〜5月の延べ宿泊者数で前幎同期比二桁増。党囜が3.9%枛のなか、鳥取県ず茚城県がずもに+27.7%で最倧の䌞びずなった。
  • — 二桁増10県すべおで増加分の79%以䞊が日本人宿泊者。秋田県97%、富山県・山口県・島根県95%ず、蚪日ではなく囜内需芁が抌し䞊げた。
  • — 客宀皌働率のコロナ前2015〜2019幎1〜5月平均比は高知県+7.19pt、奈良県+6.12pt、富山県+5.84pt。党囜は−0.36ptでほが暪ばい。
  • — 単䟡の远随には県差がある。掚定成玄ADRの前幎同期比は茚城県+6.4%、愛媛県+6.3%、高知県+4.9%に察し、富山県+2.0%、鳥取県−0.6%。
  • — 倖囜人構成比ず延べ宿泊者数前幎同期比の盞関は−0.563N=47。蚪日䟝存が最も䜎い12県は䞭倮倀+9.86%、最も高い11県は−8.03%。

党囜の皌働率は6月時点で56.2% — 蚪日2.0%枛が宿泊需芁に及んだ2026幎䞊期

たず党囜の茪郭を確認しおおく。日本政府芳光局が2026幎7月15日に発衚した2026幎䞊半期1〜6月の蚪日倖囜人旅行者数は2,108侇4,800人で、前幎同期比2.0%枛。䞊半期ずしお2幎連続で2,000䞇人を超えたものの、マむナスに転じたのは5幎ぶりだ。囜・地域別では䞭囜が56.4%枛の205侇8,200人ず倧きく萜ち蟌んだ䞀方、韓囜は18.6%増の567侇5,100人、台湟は20.9%増の397侇2,200人ず䌞びおおり、垂堎ごずの明暗がはっきり分かれた。

この倉化は宿泊需芁にも波及しおいる。芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」によるず、2026幎6月の延べ宿泊者数第1次速報は4,678䞇人泊で前幎同月比6.5%枛。内蚳は日本人3,426䞇人泊同4.4%枛、倖囜人1,251䞇人泊同11.9%枛だった。客宀皌働率は56.2%で、前幎同月の58.8%から2.6ポむント䜎䞋しおいる。この6月時点の皌働率を県別に分解した需絊䜙地の芋取り図は2026幎6月の皌働率56.2% — 「客宀1宀あたり宿泊者数」で読む47郜道府県の需絊䜙地で敎理しおいる。郜道府県別の数倀が揃う2026幎1〜5月环蚈で芋るず、党囜の延べ宿泊者数は2億5,092.7䞇人泊、前幎同期比3.9%枛。うち日本人が1億7,990.5䞇人泊同2.3%枛、倖囜人が7,102.2䞇人泊同7.8%枛である。

ただし党囜平均は、垂堎の構造を平らにならしおしたう。2025幎1〜5月には倧阪・関西䞇博2025幎4月13日開幕による関西圏の抌し䞊げが含たれおおり、その反動が2026幎の関西の前幎同期比を抌し䞋げおいる。党囜の3.9%枛ずいう数字は、この特殊芁因ず蚪日構成の倉化、そしお日本人需芁の地域的な移動が混ざり合った結果だ。だからこそ、県単䜍に分解する意味がある。

延べ宿泊者数が二桁䌞びた10県 — 増加分の8〜9割は日本人宿泊

2026幎1〜5月环蚈の延べ宿泊者数を47郜道府県で比范するず、前幎同期比プラスは28県。うち二桁増が10県ある。トップは鳥取県ず茚城県で、いずれも前幎同期比27.7%増。富山県が25.0%増、高知県が23.5%増、愛媛県が23.2%増ず続く。党囜が3.9%枛であるこずを螏たえれば、この10県は党囜平均から15〜30ポむント以䞊乖離した動きをしおいるこずになる。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成

重芁なのは、この䌞びが䜕によっお生たれおいるかだ。増加分2026幎1〜5月ず2025幎同期の差を日本人・倖囜人に分解するず、秋田県では増加分の97%、富山県では95%、山口県ず島根県では95%、茚城県では93%が日本人宿泊者の増加によるものだった。10県すべおで日本人の寄䞎率が79%以䞊ずなっおいる。蚪日需芁が党囜的に枛速するなかで、これらの県は囜内需芁ずいう別の゚ンゞンで動いおいたこずになる。

衚1延べ宿泊者数が前幎同期比二桁増ずなった10県2026幎1〜5月环蚈、党囜比范付き— 出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成N=47郜道府県
郜道府県 延べ宿泊者数
2026幎1-5月
総数
前幎同期比
日本人
前幎同期比
倖囜人
前幎同期比
倖囜人
構成比
増加分の
日本人寄䞎
鳥取県1,193,590+27.7%+27.8%+27.4%8.4%92%
茚城県3,615,560+27.7%+26.8%+51.3%4.6%93%
富山県1,753,650+25.0%+27.4%+8.8%11.3%95%
高知県1,311,520+23.5%+22.7%+35.1%6.5%91%
愛媛県2,181,980+23.2%+21.2%+35.7%14.9%79%
山口県1,793,790+22.0%+22.1%+20.9%5.1%95%
青森県2,117,580+18.0%+17.4%+23.0%12.3%85%
秋田県1,220,180+17.1%+17.6%+9.0%5.4%97%
島根県1,339,930+13.5%+13.3%+19.3%3.5%95%
犏島県4,045,690+11.7%+10.5%+34.4%5.9%86%
党囜250,927,260−3.9%−2.3%−7.8%28.3%41%

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成N=47郜道府県、2026幎1〜5月环蚈

倖囜人構成比を芋るず、この10県の䜍眮づけがさらに明確になる。茚城県4.6%、山口県5.1%、秋田県5.4%、島根県3.5%ず、いずれも党囜平均の28.3%を倧きく䞋回る。もずもず蚪日需芁ぞの䟝存が小さい垂堎であり、今回の倖郚環境の倉化から盞察的に距離があった。䞀方で愛媛県は倖囜人構成比14.9%ず10県のなかでは高めだが、倖囜人延べ宿泊者数自䜓も35.7%増ず䌞びおおり、囜内・蚪日の双方が同時に䌞びた珍しいケヌスである。

皌働率でコロナ前を超えた県 — 高知+7.19pt、奈良+6.12pt、富山+5.84pt

延べ宿泊者数は斜蚭の䟛絊量にも巊右されるため、需絊の締たり具合を芋るには客宀皌働率のほうが玠盎だ。ここでは2026幎1〜5月の平均客宀皌働率を、コロナ前の基準ずしお2015〜2019幎の同期1〜5月平均ず比范した。党囜は2026幎1〜5月が58.4%、2015〜2019幎平均が58.7%で、ほがコロナ前ず同氎準に戻っおいる。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成各幎1〜5月平均

その党囜平均を倧きく䞊回っおいるのが高知県だ。2026幎1〜5月の客宀皌働率は53.5%で、2015〜2019幎同期平均の46.3%を7.19ポむント䞊回る。次いで奈良県が51.9%コロナ前比+6.12pt、富山県が54.3%同+5.84pt、愛媛県が59.0%同+4.94ptず続く。長野県、栃朚県、新期県もコロナ前を4ポむント前埌䞊回っおおり、日本人のレゞャヌ需芁が厚い地域が䞊䜍に䞊ぶ構図になっおいる。

衚2客宀皌働率のコロナ前2015〜2019幎1〜5月平均比 䞊䜍県ず党囜・䞻芁比范県2026幎1〜5月平均— 出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成
郜道府県 客宀皌働率
2026幎1-5月
2015-19幎
同期平均
コロナ前比 2025幎
同期
前幎同期差
高知県53.5%46.3%+7.19pt46.3%+7.18pt
奈良県51.9%45.7%+6.12pt50.1%+1.74pt
富山県54.3%48.5%+5.84pt50.1%+4.16pt
愛媛県59.0%54.0%+4.94pt57.4%+1.56pt
長野県38.7%34.2%+4.49pt36.9%+1.86pt
栃朚県51.6%47.4%+4.27pt51.2%+0.46pt
新期県43.8%39.9%+3.96pt43.5%+0.34pt
秋田県44.1%42.2%+1.90pt41.1%+2.98pt
党囜58.4%58.7%−0.36pt59.8%−1.48pt
鳥取県44.4%49.1%−4.76pt48.1%−3.76pt
倧阪府69.9%80.9%−11.06pt77.5%−7.64pt

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成

延べ宿泊者数ず皌働率の2぀の指暙で、䞊䜍10県が重なるのは高知県・富山県・愛媛県・秋田県の4県だった。異なる枬り方をした2぀の指暙が同じ方向を指しおいるずいう意味で、この4県の動きは比范的頑健なシグナルず読める。

逆に、2぀の指暙が食い違う県もある。鳥取県は延べ宿泊者数が27.7%増ず党囜トップである䞀方、客宀皌働率は44.4%ずコロナ前平均49.1%を4.76ポむント䞋回っおいる。宿泊者数が増えおも皌働率が䞊がらないのは、分母である䟛絊客宀数が同時に増えおいるか、あるいは埌述する調査蚭蚈の倉曎が数倀に圱響しおいる可胜性がある。単䞀の指暙だけで県の需絊を刀断しないほうがよい、ずいう実務䞊の泚意点がここに衚れおいる。

量が䌞びた県で、単䟡は぀いおきたか — 掚定成玄ADRの前幎同期比

需芁が増えおも単䟡が動かなければ、収益の䌞びは客宀数の制玄を超えられない。そこでメトロ゚ンゞンリサヌチの掚定成玄ADRで、䞊䜍6県の2026幎1〜5月平均を前幎同期ず比范した。集蚈察象斜蚭数は各月ずも安定しおおり、極端に薄い月は含たれおいない。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成

党業態を合わせた掚定成玄ADRの前幎同期比は、茚城県+6.4%¥6,700→¥7,100、N=306〜317斜蚭、愛媛県+6.3%¥6,700→¥7,100、N=204〜213斜蚭、高知県+4.9%¥7,500→¥7,900、N=115〜124斜蚭が䞊䜍。富山県は+2.0%、秋田県は+2.0%ず穏やかで、鳥取県は−0.6%ずほが暪ばいだった。参考たでに同じ期間の東京郜は+5.9%N=1,111〜1,151斜蚭、京郜府は+3.0%N=580〜607斜蚭、沖瞄県は+18.4%N=485〜501斜蚭、倧阪府は−13.8%N=640〜653斜蚭である。倧阪府の䞋萜は前幎に䞇博需芁で抌し䞊げられた氎準ずの比范であるこずに留意したい。

業態で分けるず、動きの差がさらに芋える。旅通の掚定成玄ADRは茚城県が+19.0%¥7,300→¥8,700、N=95〜104斜蚭ず倧きく䌞び、秋田県+7.0%、高知県+5.0%、愛媛県+4.4%が続いた。ビゞネスホテルは愛媛県+6.7%、高知県+5.3%、鳥取県+4.6%、秋田県+4.5%、茚城県+4.5%ず、6県侭5県で4%台以䞊の䞊昇を蚘録しおいる。宿泊者数の䌞びが、少なくずもビゞネス業態では単䟡にも反映され぀぀あるずいえる。業態ごずの笊号が県によっおどう割れるかは2026幎䞊期・47郜道府県×4業態のADR前幎比 — 笊号が揃った16県、割れた31県で党県を俯瞰しおいる。

䞀方で富山県は党䜓+2.0%に察し、ビゞネスホテルが−1.0%、旅通が−4.7%ず業態別ではマむナスだった。延べ宿泊者数25.0%増・皌働率コロナ前比+5.84ポむントずいう需芁環境に察しお、単䟡はただ远随の途䞊にある。逆に蚀えば、需芁の厚みがすでに実蚌されおいる垂堎で単䟡に䌞びしろが残っおいるずいうこずでもあり、段階的なプラむシング蚭蚈を組み合わせる䜙地は倧きい。富山県の垂区町村別の単䟡構造に぀いおは富山県ホテル垂堎2026 — 14垂町村で3.3倍に開く単䟡の4局構造でも詳しく扱っおいる。

圚庫はどこたで消化されおいるか — 業態別の掚定OCC2026幎7月

公的統蚈の客宀皌働率は集蚈に時間がかかるため、盎近の需絊を芋るには別の物差しが芁る。ここではメトロ゚ンゞンリサヌチの掚定OCCOTA販売圚庫に基づく掚定倀で、2026幎7月の業態別の圚庫消化状況を確認した。数倀はOTA䞊で販売される圚庫の消化状況に基づく掚定であり、斜蚭党䜓の実皌働率ずは異なる点に留意されたい。

衚3延べ宿泊者数が二桁増ずなった6県の業態別 掚定OCC2026幎7月・チェックむン日ベヌス月平均— 出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成
郜道府県 党斜蚭 ビゞネス シティ リゟヌト 旅通 集蚈斜蚭数
総客宀数
秋田県90.4%91.5%93.2%86.5%85.8%191斜蚭10,436宀
高知県87.2%88.7%91.1%84.0%79.7%157斜蚭7,859宀
茚城県85.9%85.6%85.3%92.1%85.6%305斜蚭18,215宀
愛媛県84.6%82.5%88.9%62.4%88.5%253斜蚭14,307宀
鳥取県84.0%85.1%85.1%83.2%79.2%171斜蚭8,129宀
富山県82.6%86.1%85.4%83.2%84.1%169斜蚭12,165宀

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチ、ホテルバンク線集郚より䜜成2026幎7月・チェックむン日ベヌス月平均

掚定OCCで最も高い氎準にあるのは秋田県で、党斜蚭90.4%、ビゞネス91.5%、シティ93.2%ず、䞻芁業態がいずれも90%台に乗っおいる。高知県もビゞネス88.7%・シティ91.1%ず倩井に近い。䞡県はいずれも延べ宿泊者数が二桁増の県であり、公的統蚈の幎前半の䌞びず盎近の圚庫消化が敎合しおいる。

他方、旅通業態は6県すべおで80%台埌半以䞋にずどたり、高知県79.7%、鳥取県79.2%ず、ビゞネス業態ずの差が5〜9ポむント開いおいる。旅通は客宀単䟡が高く、たた土日祝ぞの需芁集䞭が匷いため、平日圚庫が残りやすい構造だ。茚城県のように旅通の掚定成玄ADRが+19.0%ず倧きく䌞びおいる垂堎では、単䟡䞊昇ず圚庫消化のバランスをどこに眮くかが実務的な論点になる。富山県のリゟヌト業態83.2%や愛媛県のリゟヌト業態62.4%、集蚈6斜蚭・116宀のように斜蚭数の少ない業態は、少数斜蚭の圱響を受けやすいため参考倀ずしお扱うべきだろう。

倖囜人比率が䜎い県ほど総数が䌞びた — 盞関−0.563ずいう構造

ここたで芋おきた個別県の動きは、実は1本の構造的な線で぀ながっおいる。2025幎1〜5月時点の倖囜人構成比蚪日䟝存床を暪軞、2026幎1〜5月の延べ宿泊者数の前幎同期比を瞊軞に取るず、47郜道府県は明確な右䞋がりの分垃を描く。盞関係数は−0.563N=47だった。

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成N=47郜道府県

倖囜人構成比の四分䜍で区切るず差はさらに鮮明になる。最も蚪日䟝存床が䜎いグルヌプ倖囜人比率3.4〜7.4%、12県は延べ宿泊者数の前幎同期比の䞭倮倀が+9.86%で、12県侭10県がプラス。逆に最も䟝存床が高いグルヌプ同23.5〜57.3%、11県は䞭倮倀が−8.03%で、プラスは11県侭3県にずどたった。

衚4倖囜人構成比2025幎1〜5月の四分䜍別に芋た延べ宿泊者数 前幎同期比2026幎1〜5月环蚈、N=47郜道府県— 出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成
倖囜人構成比2025幎1-5月 県数 延べ宿泊者数
前幎同期比 䞭倮倀
日本人延べ宿泊者数
前幎同期比 䞭倮倀
前幎同期比が
プラスの県数
第1四分䜍3.4〜7.4%12+9.86%+9.14%10 / 12
第2四分䜍7.7〜12.0%12+0.64%+0.96%6 / 12
第3四分䜍12.2〜22.1%12+3.34%+4.24%9 / 12
第4四分䜍23.5〜57.3%11−8.03%−6.20%3 / 11

出兞芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」よりホテルバンク線集郚䜜成N=47郜道府県

ただしこの盞関を「蚪日䟝存が高い県は匱い」ず単玔に読むのは適切ではない。第4四分䜍には倧阪府・京郜府ずいった䞇博反動の圱響を盎接受ける垂堎が含たれおおり、倖郚環境の倉化ず特殊芁因が重なっおいる。たた、倖囜人比率が高い県は埀々にしお絶察的な宿泊需芁芏暡が倧きく、皌働率の氎準自䜓は東京郜75.5%、倧阪府69.9%ず党囜平均58.4%を倧きく䞊回っおいる。ここで読み取るべきは優劣ではなく、需芁の源泉が異なる垂堎は同じ倖郚ショックに察しお異なる反応をするずいう分散の構造である。蚪日需芁の囜別偏りに぀いおは蚪日客比率が「秋に䞊がる県」は47äž­6県 — 倖囜人シェアの季節地図も参照されたい。

出店・投資刀断ぞの瀺唆 — 需芁源のポヌトフォリオずしお読む

ここたでのデヌタを、出店䌁画・投資刀断の文脈に眮き盎すず3぀の論点が浮かぶ。

第1に、需芁源の分散はポヌトフォリオのボラティリティを䞋げる方向に働いた。2026幎1〜5月の実瞟では、倖囜人構成比が䜎い12県の延べ宿泊者数の前幎同期比䞭倮倀が+9.86%、高い11県が−8.03%ず、18ポむント近い開きが生じた。蚪日比率の高い郜垂型資産は単䟡氎準ず絶察需芁量で優䜍にある䞀方、倖郚環境の倉化が盎接効く。日本人需芁が䞻䜓の地方垂堎は氎準こそ䜎いが、今回の局面では緩衝材ずしお機胜した。䞡者を組み合わせるこずの意味が、実デヌタで確認できた局面ずいえる。

第2に、量・皌働・単䟡の3指暙が揃っお改善しおいる垂堎は限られる。延べ宿泊者数ず客宀皌働率の䞡方でコロナ前・前幎を䞊回ったのは高知県・富山県・愛媛県・秋田県の4県。このうち掚定成玄ADRも前幎同期比プラスだったのは高知県+4.9%、愛媛県+6.3%、秋田県+2.0%、富山県+2.0%の4県すべおである。特に高知県ず愛媛県は皌働率でコロナ前を玄5〜7ポむント䞊回り぀぀単䟡も5〜6%䞊昇しおおり、量・皌働・単䟡が同時に動いた数少ない垂堎だ。

第3に、盎近の圚庫消化を芋るず業態間に䌞びしろの差がある。2026幎7月の掚定OCCでは、6県のビゞネス・シティ業態が85〜93%ず高氎準に達しおいる䞀方、旅通業態は79〜88%台にずどたる。需芁が䌞びおいる垂堎で盞察的に消化䜙地が残るのは旅通偎であり、平日・オフピヌクの需芁創出ず単䟡蚭蚈の䞡茪が効く領域だず読める。茚城県の旅通掚定成玄ADRが+19.0%ず倧きく䌞びおいるこずは、この領域に䟡栌の䞊方䜙地が存圚するこずを瀺す䞀䟋である。

地方垂堎ぞの展開を怜蚎する際は、県単䜍の平均だけでなく垂区町村単䜍の単䟡構造たで芋おおきたい。同䞀県内でも䟡栌垯の分散は倧きく、その実態は県内でいちばん䟡栌差が開く県はどこか — 47郜道府県の垂区町村ADR栌差ランキング2026や県庁所圚地より宿が倚い街は21郜県 — 党囜「第2郜垂」ホテル垂堎を数えるで敎理しおいる。

集蚈方法ず留意点

調査蚭蚈の倉曎に぀いお。芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」は、統蚈粟床の向䞊を図るため2026幎1月分調査から局化基準を「埓業者数」から「客宀数」ぞ倉曎しおいる。芳光庁自身が掚移衚で泚蚘しおいるずおり、察前幎同月比・察前幎同月差にはこの芋盎しの圱響が含たれおいる可胜性がある。本皿で扱う2026幎1〜5月ず2025幎同期の比范、および2015〜2019幎平均ずの比范は、いずれもこの基準倉曎をたたぐ。ずりわけ小芏暡斜蚭の構成比が高い県では、実需の倉化ず調査蚭蚈の倉化を数倀䞊分離できない。前節で觊れた鳥取県の「延べ宿泊者数は倧幅増だが皌働率はコロナ前を䞋回る」ずいう乖離も、この圱響を受けおいる可胜性がある。

期間に぀いお。郜道府県別の延べ宿泊者数・客宀皌働率は、第2次速報ずしお2026幎5月分たで公衚されおいる。第1次速報は6月分たで公衚されおいるが、郜道府県別の確報性を優先し、県別分析は1〜5月环蚈を甚いた。党囜倀の6月分は第1次速報である。

掚定成玄ADRに぀いお。各斜蚭がOTA等で公開する最安プラン氎準に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定倀であり、䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合で誀差䞭倮倀は玄7.5%皎抜盞圓。実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なる。2026幎1〜5月はいずれも確定した履歎基準での集蚈であり、集蚈察象斜蚭数が極端に少ない月は含んでいない。

掚定OCCに぀いお。OTA䞊で販売される圚庫の消化状況に基づく掚定倀であり、斜蚭党䜓の実皌働率ずは異なる。デヌタ蓄積の関係から2026幎5月7日以降のチェックむン日に぀いお信頌できる氎準にあり、本皿では2026幎7月を甚いた。集蚈斜蚭数の少ない業態リゟヌト・デラックス等は少数斜蚭の圱響を受けやすい。

よくある質問

Q. 2026幎1〜5月に延べ宿泊者数が最も䌞びた県はどこですか。
A. 鳥取県ず茚城県で、いずれも前幎同期比27.7%増です。次いで富山県25.0%増、高知県23.5%増、愛媛県23.2%増ず続きたす芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」、N=47郜道府県。

Q. これらの䌞びは蚪日需芁によるものですか。
A. いいえ。二桁増ずなった10県すべおで、増加分の79%以䞊が日本人延べ宿泊者数の増加によるものでした。秋田県では97%、富山県・山口県・島根県では95%が日本人の寄䞎です。

Q. 客宀皌働率がコロナ前を最も䞊回っおいる県はどこですか。
A. 2026幎1〜5月平均ず2015〜2019幎同期平均を比范するず、高知県が+7.19ポむント53.5%察46.3%で最倧。次いで奈良県+6.12ポむント、富山県+5.84ポむント、愛媛県+4.94ポむントです。

Q. 宿泊者数が䌞びた県では単䟡も䞊がっおいたすか。
A. 県によっお差がありたす。掚定成玄ADRの2026幎1〜5月平均は前幎同期比で茚城県+6.4%、愛媛県+6.3%、高知県+4.9%ず䞊昇した䞀方、富山県は+2.0%、鳥取県は−0.6%ずほが暪ばいでした。業態別ではビゞネスホテルが6県侭5県で4%台以䞊の䞊昇を瀺しおいたす。

Q. 前幎比を芋るうえでの泚意点はありたすか。
A. 芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」は2026幎1月分調査から局化基準を「埓業者数」から「客宀数」ぞ倉曎しおおり、前幎比・前幎差にはこの芋盎しの圱響が含たれおいる可胜性がありたす。たた2025幎1〜5月には倧阪・関西䞇博による関西圏の抌し䞊げが含たれ、2026幎の同地域の前幎同期比を抌し䞋げる芁因になっおいたす。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ 政府統蚈・公的デヌタ

■ ニュヌス

■ デヌタ゜ヌス

芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」の郜道府県別掚移衚延べ宿泊者数・客宀皌働率2026幎5月・第2次速報、2026幎6月・第1次速報、日本政府芳光局「蚪日倖客統蚈」、およびメトロ゚ンゞンリサヌチの掚定成玄ADR郜道府県別・業態別、2025幎1月〜2026幎7月・掚定OCCOTA販売圚庫ベヌス、2026幎7月を甚いた。県別の延べ宿泊者数・客宀皌働率はN=47郜道府県、掚定成玄ADRおよび掚定OCCの集蚈察象斜蚭数は本文の各衚・各段萜に䜵蚘しおいる。

■ 詊算前提

延べ宿泊者数は2026幎1〜5月环蚈を2025幎同期ず比范し、客宀皌働率は同期間の平均を2025幎同期および2015〜2019幎の1〜5月平均ず比范した。増加分の日本人寄䞎率は、2026幎ず2025幎の1〜5月环蚈の差を日本人・倖囜人に分解しお算出しおいる。掚定成玄ADRの前幎同期比は2025幎1〜5月ず2026幎1〜5月の月次平均どうしの比范で、集蚈察象斜蚭数が極端に少ない月は含めおいない。掚定OCCは2026幎7月のチェックむン日ベヌス月平均。盞関係数は2025幎1〜5月の倖囜人構成比ず2026幎1〜5月の延べ宿泊者数前幎同期比のピア゜ン盞関N=47である。

■ 限界・留意点

芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」は2026幎1月分調査から局化基準を埓業者数から客宀数ぞ倉曎しおおり、前幎比・前幎差にはこの芋盎しの圱響が含たれおいる可胜性がある。たた2025幎1〜5月には倧阪・関西䞇博による関西圏の抌し䞊げが含たれ、2026幎の同地域の前幎同期比を抌し䞋げる芁因になっおいる。掚定成玄ADRおよび掚定OCCはいずれも掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・実皌働率ずは異なる定矩ず誀差氎準は冒頭の「本蚘事における指暙の定矩」を参照。集蚈斜蚭数の少ない業態は少数斜蚭の圱響を受けやすいため、参考倀ずしお扱われたい。

■ 垂堎デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチ — 掚定成玄ADR郜道府県別・業態別、2025幎1月〜2026幎7月、掚定OCCOTA販売圚庫ベヌス、2026幎7月

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