(出典:一般社団法人屋久島アカデミー)
一般社団法人屋久島アカデミーは、観光庁の「サステナブルな観光に資する好循環な仕組みづくりモデル事業(実証事業)」の一環として、新たな旅行支援ツール「AI屋久島チャットボット」を導入し、トライアルプロジェクトを実施中である。このチャットボットは、地元のガイドや旅行者からのフィードバックを取り入れ、観光客の質問やニーズに適応し、学習を重ねている。目的は、観光客と地元の人々が共に育てる仕組みを構築し、パーソナライズされた情報提供を通じて、訪れる人々に満足度の高い旅行体験を提供することである。
また、このチャットボットは日本語のみならず、自動翻訳での英語回答も可能で、インバウンド旅行者のニーズにも対応している。将来的には、交通アクセスの案内、利用者の好みや予算に基づいた島内のレストランや宿泊施設の推薦、旅の計画提案など、観光客の手軽なサポートを目指している。
屋久島は自然観光で知られるが、観光客からの長時間の問い合わせや英語での情報発信のニーズに対応する必要があった。この課題に対応するため、AI屋久島チャットボットは基本的な情報提供や一般的な問い合わせに対応し、地域の窓口担当者が専門的な内容に集中できるようサポートする。
さらに、解決できない場合には有料のオンライン相談(zoom)を利用でき、現地在住のスタッフが具体的で専門的なサポートを行っている。今後も屋久島アカデミーは、AI屋久島チャットボットを屋久島を訪れる人々にとって不可欠なツールとして進化させていく予定である。
最後に、屋久島アカデミーは観光庁の「令和5年度 サステナブルな観光に資する好循環な仕組みづくりモデル事業(実証事業)」を受託している。この組織は、屋久島をフィールドとして、自然や歴史、文化芸術、街づくり、観光や防災まで幅広い専門家を招き、開かれた学びの場「屋久島大学」を主催している。