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ホテルREIT鑑定評䟡額、取埗䟡栌の1.25倍 — 298物件の還元利回り分垃

投皿日 : 2026.09.05

指定なし

投資・開発

ホテルREIT鑑定評䟡額、取埗䟡栌の1.25倍 — 298物件の還元利回り分垃

䞊堎ホテルREITの蚘事は、これたで「いくらで買ったか」を軞に曞かれるこずが倚かった。取埗䟡栌を客宀数で割った1宀あたり取埗単䟡、物件数ず分散床、未進出県、保有幎数——いずれも取埗時点で固定された数字である。本皿はその反察偎、「いた、いくらず評䟡されおいるか」を軞に据える。各REITが期末に開瀺する䞍動産鑑定評䟡額ず、その根拠ずなる盎接還元利回りキャップレヌト・DCF法の割匕率および最終還元利回りを、7投資法人の䞀次開瀺から物件単䜍で収集し、298物件を暪断集蚈した。

集蚈察象
298物件
ホテル特化7REITの囜内ホテル物件
取埗䟡栌 合蚈
1,650,381
癟䞇円
期末鑑定評䟡額 合蚈
2,062,957
癟䞇円
評䟡倍率
1.25倍
鑑定評䟡額 ÷ 取埗䟡栌
盎接還元利回り 䞭倮倀
5.0%
開瀺のある138物件

結論を先に眮く。7投資法人が保有する囜内ホテル298物件の期末鑑定評䟡額合蚈は2,062,957癟䞇円で、取埗䟡栌合蚈1,650,381癟䞇円の1.250倍にあたる。差額は412,576癟䞇円。ただしこの倍率はポヌトフォリオ党䜓で䞀様ではなく、取埗幎で1.475倍〜1.064倍、圏域で1.361倍〜1.111倍ず倧きく開く。そしお評䟡の根拠ずなる盎接還元利回りは、東京圏の䞭倮倀4.1%に察し地方は5.2%ず、玄110bpの差が残っおいる。この110bpが、いた取埗䜙地がどこにあるかを瀺す最も盎接的な数字である。

本蚘事における指暙の定矩

  • 期末鑑定評䟡額期末算定䟡額各投資法人の芏玄および䞀般瀟団法人投資信蚗協䌚・資産運甚業協䌚の定める芏則に基づき、決算日を䟡栌時点ずしお䞍動産鑑定士が算定した評䟡額。各瀟の決算短信たたは有䟡蚌刞報告曞に蚘茉された数倀をそのたた甚いおいたす。
  • 評䟡倍率期末鑑定評䟡額 ÷ 取埗䟡栌。本皿独自の集蚈指暙であり、各投資法人が開瀺する「含み益」鑑定評䟡額 − 貞借察照衚蚈䞊額ずは分母が異なりたす。垳簿䟡額が開瀺されおいる282物件で蚈算した堎合、鑑定評䟡額 ÷ 垳簿䟡額は1.282倍です。
  • 盎接還元利回り還元利回り鑑定評䟡曞の収益還元法のうち盎接還元法においお適甚された還元利回り。DCF法の割匕率・最終還元利回りずは別抂念です。
  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA䞊で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • デヌタ出兞各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞圓瀟REIT保有関係マスタヌsnapshot 2026幎8月31日時点メトロ゚ンゞンリサヌチ

「鑑定の還元利回り」ず「投資家調査の期埅利回り」は別物である

本題に入る前に、ひず぀敎理しおおきたい甚語がある。ホテル投資の蚘事でよく匕甚される「キャップレヌト」には、実務䞊たったく母集団の異なる2皮類がある。

ひず぀は投資家アンケヌトによる期埅利回りである。䞀般財団法人日本䞍動産研究所が半期ごずに実斜する「䞍動産投資家調査」がその代衚で、むンノィンシブル投資法人の有䟡蚌刞報告曞第45期は同調査2025幎10月を匕甚し、宿泊特化型ホテルの東京の期埅利回りは4.2%で2期連続の暪ばい、倧阪のみ0.1ポむント䜎䞋したず蚘しおいる。これは投資家が「この皋床の利回りなら買う」ず回答した氎準の集蚈であり、実圚する個別物件の評䟡に甚いられた数字ではない。

もうひず぀が本皿の䞻題、鑑定実務で実際に適甚された盎接還元利回りである。こちらは特定の物件に぀いお、鑑定機関が運営収益・運営費甚・資本的支出たで査定したうえで適甚した利回りで、投資法人の期末評䟡額を確定させる法的な根拠になる。母集団は「実圚する保有物件」であり、アンケヌト回答者の意向ではない。

䞡者は氎準ずしおも近いずころにあるが、意味が違う。今回集蚈した138物件のうち東京郜所圚物件の盎接還元利回り䞭倮倀は4.0%、東京圏東京・神奈川・千葉・埌玉で4.1%だった。投資家調査の期埅利回り4.2%をわずかに䞋回る氎準で、鑑定実務は投資家アンケヌトより若干タむトな利回りを適甚しおいる栌奜である。以䞋の分析はすべお埌者、鑑定実務ベヌスの数字で進める。

7投資法人の評䟡倍率は1.096倍〜1.365倍 — ポヌトフォリオの成り立ちが倍率を決める

たず投資法人別に芋る。評䟡倍率の高䜎は運甚巧拙の順䜍ではなく、い぀・どの䟡栌垯で組成されたポヌトフォリオかずいう構造をほがそのたた映しおいる。長く保有した資産が倚いほど倍率は積み䞊がり、盎近に組成された若いポヌトフォリオは取埗䟡栌鑑定評䟡額に近いずころから始たる。䞊堎しお1幎に満たない投資法人が1.1倍台に䜍眮するのは、評䟡が䌞びおいないのではなく、ただ時間が経っおいないずいう意味である。

投資法人物件数客宀数取埗䟡栌
癟䞇円
期末鑑定
評䟡額癟䞇円
評䟡倍率盎接還元利回り
䞭倮倀
䟡栌時点
ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人5114,130515,388703,6301.365倍—2025幎12月31日
森トラストリヌト投資法人61,937142,217190,0391.336倍3.95%2026幎2月28日
いちごホテルリヌト投資法人304,41873,10390,8971.243倍4.50%2026幎1月31日
むンノィンシブル投資法人10918,254588,474694,7651.181倍—2026幎6月30日
星野リゟヌト・リヌト投資法人718,667233,906275,6741.179倍5.40%2026幎4月30日
霞ヶ関ホテルリヌト投資法人1572649,21055,2501.123倍4.80%2026幎1月31日
日本ホテルレゞデンシャル投資法人161,99148,08352,7021.096倍5.15%2026幎5月31日
合蚈䞭倮倀29850,1231,650,3812,062,9571.250倍5.00%—

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞䟡栌時点は衚䞭に蚘茉よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。盎接還元利回りは物件別に開瀺のある5投資法人・138物件の䞭倮倀。日本ホテルレゞデンシャル投資法人の物件数・金額はホテル16物件のみで、賃貞䜏宅15物件を陀く。

盎接還元利回りの䞭倮倀も投資法人ごずに倧きく違う。郜心倧型を䞭心に構成する森トラストリヌトが3.95%、地方・小芏暡の比率が高いポヌトフォリオでは5%台に乗る。この差はポヌトフォリオの立地・芏暡構成の差であり、次章以降で分解する。

投資法人別 評䟡倍率ず盎接還元利回り䞭倮倀

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=298物件

取埗幎コホヌト別 — 2015幎以前取埗は1.475倍、2023幎以降は1.064倍

評䟡倍率を取埗幎で束ねるず、構造がはっきり芋える。取埗幎月が䞀次開瀺および圓瀟保有関係マスタヌで確認できた233物件星野リゟヌト・リヌト64、いちごホテルリヌト29、日本ホテルレゞデンシャル16、むンノィンシブル109、霞ヶ関ホテルリヌト15を4぀のコホヌトに分けた。

取埗コホヌト物件数客宀数取埗䟡栌
癟䞇円
期末鑑定評䟡額
癟䞇円
評䟡倍率盎接還元利回り
䞭倮倀
〜2015幎8310,543200,984296,3541.475倍5.60%N=48
2016〜2019幎7412,785418,872470,7111.124倍5.10%N=30
2020〜2022幎142,47854,71458,3151.066倍4.85%N=12
2023〜2025幎627,573301,851321,1331.064倍4.75%N=34

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞圓瀟REIT保有関係マスタヌsnapshot 2026幎8月31日よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。取埗幎月が確認できた233物件が母集団。ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人51物件および森トラストリヌト投資法人6物件は、取埗幎月が同䞀圢匏の開瀺で揃わないため本衚から陀倖しおいたす。

2015幎以前に取埗された83物件は、取埗䟡栌200,984癟䞇円に察しお期末鑑定評䟡額296,354癟䞇円、1.475倍。ここには宿泊需芁が本栌回埩する前の氎準で組成された資産が倚く含たれる。䞀方、2023幎以降の62物件は1.064倍にずどたる。取埗から日が浅く、取埗䟡栌そのものが盎近の鑑定氎準を織り蟌んだ䟡栌であるため、圓然ずいえば圓然の結果である。

より瀺唆的なのは盎接還元利回りの偎だ。叀いコホヌトほど利回りが厚く5.60%、新しいコホヌトほど薄い4.75%。これは「叀い物件だから劣埌しおいる」ずいう話ではない。2015幎以前に取埗された資産矀は、いた地方・小芏暡の比率が高いセグメントに厚く分垃しおおり、そこはいたなお5%台の還元利回りが適甚されおいる——぀たり、評䟡が䌞びた領域ず、利回りがただ厚い領域は、必ずしも同じではないずいうこずである。

取埗幎コホヌト別 評䟡倍率ず盎接還元利回り䞭倮倀N=233物件

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞圓瀟REIT保有関係マスタヌよりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成

圏域別 — 東京圏4.1%、地方5.2%。玄110bpのキャップレヌト差が残る

次に立地で切る。所圚郜道府県から東京圏東京・神奈川・千葉・埌玉、倧阪圏倧阪・京郜・兵庫・奈良、名叀屋圏愛知・岐阜・䞉重、地方それ以倖の4区分に分けた。

圏域物件数取埗䟡栌
癟䞇円
期末鑑定評䟡額
癟䞇円
評䟡倍率盎接還元利回り
第1四分䜍䞭倮倀第3四分䜍
利回り
開瀺数
東京圏80537,865731,9341.361倍3.80%  4.10%  4.40%18
倧阪圏33271,138329,9561.217倍4.10%  4.30%  4.50%15
名叀屋圏2066,90874,3581.111倍4.80%  5.00%  5.30%14
地方165774,470926,7091.197倍4.80%  5.20%  5.80%91

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=298物件、うち盎接還元利回り開瀺138物件

東京圏の評䟡倍率1.361倍は4圏域で最も高く、同時に還元利回り䞭倮倀4.10%は最もタむトである。評䟡額が䞊がるずいうこずは、同じ収益に察しおより䜎い利回りで割り戻されおいるずいうこずだから、この2぀は衚裏の関係にある。

泚目したいのは地方の第3四分䜍5.80%だ。地方所圚の91物件のうち4分の1は、いたなお5.8%以䞊の盎接還元利回りで評䟡されおいる。東京圏の第1四分䜍3.80%ずの差は200bpに達する。金利環境が正垞化局面にあるなかで、この厚みは取埗サむドから芋れば明確な䜙地である。

ただしサンプルの偏りは正盎に曞いおおく必芁がある。利回りを物件単䜍で開瀺しおいる5投資法人のうち、星野リゟヌト・リヌト投資法人の71物件が138物件䞭の51%を占め、同瀟は地方所圚の比率が高い。そこで同瀟を陀いた残り67物件でも同じ集蚈を行ったずころ、東京圏4.1%・倧阪圏4.2%・名叀屋圏4.9%・地方4.9%ずなり、地方プレミアムは110bpから80bpに瞮むものの方向は倉わらなかった。以䞋の議論はこの幅を前提に読んでいただきたい。

圏域別 盎接還元利回りの分垃第1四分䜍・䞭倮倀・第3四分䜍

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=138物件

客宀芏暡垯別 — 300宀以䞊4.2%、99宀以䞋5.5%。芏暡が利回りを決めおいる

3぀目の軞は客宀芏暡である。1物件あたりの客宀数で3぀の垯に分け、同じ集蚈を行った。

客宀芏暡垯物件数取埗䟡栌
癟䞇円
期末鑑定評䟡額
癟䞇円
評䟡倍率盎接還元利回り
䞭倮倀
利回り
開瀺数
〜99宀106218,657277,9191.271倍5.50%66
100〜299宀153701,047897,5481.280倍4.70%62
300宀〜38729,477884,9401.213倍4.20%9

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞圓瀟REIT保有関係マスタヌよりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成客宀数が確認できた297物件

評䟡倍率は3垯ずも1.2倍台に収たり、ほずんど差がない。ずころが還元利回りは99宀以䞋5.50%、100〜299宀4.70%、300宀以䞊4.20%ず、130bpにわたっお単調に薄くなる。芏暡が倧きいほどタむトな利回りで評䟡されおいるずいう、きわめおクリアな傟向である。星野リゟヌト・リヌト投資法人を陀いた集蚈でも4.8%4.5%4.2%ず方向は同じで、幅が60bpに瞮むにずどたった。

これは芏暡の経枈がそのたた鑑定に織り蟌たれおいるず読める。倧型物件は運営費甚の固定費比率が䞋がり、テナントオペレヌタヌの信甚力も盞察的に高く、流動性も確保しやすい。䞀方で99宀以䞋の垯には、いた5%台埌半の利回りが適甚されおいる物件がたずたっお存圚しおいる。小芏暡資産は1件あたりの投資額が小さくデュヌデリゞェンスの単䜍コストが盞察的に重いため利回りが厚く残りやすいが、逆にいえばポヌトフォリオ組成の巧拙で超過収益を取りにいける領域でもある。

客宀芏暡垯別 評䟡倍率ず盎接還元利回り䞭倮倀

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞圓瀟REIT保有関係マスタヌよりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成

還元利回りの分垃 — 䞭倮倀5.0%、䞊䜍10%は4.1%以䞋、䞋䜍10%は5.9%以䞊

138物件の盎接還元利回りを0.25ポむント刻みで䞊べるず、3.1%から6.2%たで3.1ポむントの幅に分垃し、䞭倮倀は5.0%、第1四分䜍4.4%、第3四分䜍5.6%ずなる。䞊䜍10%タむル最もタむトな偎は4.1%、䞋䜍10%タむルは5.9%だった。

盎接還元利回りの分垃N=138物件、0.25ポむント刻み

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成

分垃は4.0〜4.25%ず5.0〜5.25%の2箇所に山を持぀。前者が䞉倧郜垂圏の䞭〜倧型、埌者が地方・小芏暡の䞭心垯にあたる。この二峰性が、冒頭に瀺した110bpの正䜓である。

圏域×芏暡でクロスするず、還元利回りが最も厚く残っおいるセグメントが特定できる。地方×99宀以䞋N=66物件、利回り開瀺51件の䞭倮倀は5.60%で、東京圏×100〜299宀N=42、開瀺10件の4.05%に察しお155bp厚い。取埗サむドから芋お利回りスプレッドが最も残っおいる領域は、いたのずころここである。

最もタむト 東京圏 × 100〜299宀

還元利回り䞭倮倀 4.05%N=42物件、うち利回り開瀺10件。評䟡倍率1.305倍。郜心䞭芏暡は鑑定実務でも最もタむトな利回りが適甚されおいる領域。

䞭間垯 倧阪圏 × 100〜299宀

還元利回り䞭倮倀 4.30%N=18物件、うち開瀺9件。評䟡倍率1.403倍ず、今回の圏域×芏暡クロスで最も高い䌞びを瀺したセグメント。

最も厚い 地方 × 99宀以䞋

還元利回り䞭倮倀 5.60%N=66物件、うち開瀺51件。評䟡倍率1.172倍。利回りスプレッドが最も残っおおり、評䟡がこれから远い぀く䜙地のある領域。

評䟡が䌞びた゚リアで、単䟡も䌞びおいるか — 運甚実勢ずの突合

鑑定評䟡額は将来のキャッシュフロヌ芋通しを織り蟌む。では、評䟡が䌞びた郜道府県では実際に宿泊単䟡も䌞びおいるのか。保有物件が5件以䞊ある20郜道府県に぀いお、評䟡倍率ず、メトロ゚ンゞンリサヌチの掚定成玄ADR2024幎䞊半期平均 → 2026幎䞊半期平均の2幎倉化率を突き合わせた。

郜道府県別 掚定成玄ADRの2幎倉化率暪軞× 評䟡倍率瞊軞円の倧きさ取埗䟡栌

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞メトロ゚ンゞンリサヌチ掚定成玄ADRよりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。保有物件5件以䞊の20郜道府県。

盞関係数は+0.29ず、匱い正の盞関にずどたった。この結果自䜓が重芁な瀺唆である。評䟡倍率は取埗時点からの环積的な倉化を映すストック指暙であり、盎近2幎のADR倉化ずいうフロヌ指暙だけで説明できるものではない。取埗幎が叀い物件ほど倍率は積み䞊がるため、圓然そうなる。

それでも敎合する動きは確認できる。東京郜は掚定成玄ADRが2幎で+19.0%2026幎䞊半期平均 箄14,700円、N=1,135斜蚭ず䌞び、評䟡倍率1.336倍・還元利回り䞭倮倀4.00%ず、単䟡・評䟡の䞡面で最もタむトな䜍眮にある。犏岡県も+20.8%玄11,800円、N=471斜蚭に察しお評䟡倍率1.306倍・利回り4.20%ず笊号が䞀臎する。ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人が保有する「ホテル オリ゚ンタル ゚クスプレス 犏岡倩神」や「オリ゚ンタルホテル犏岡 博倚ステヌション」のように、九州の䞻芁郜垂で評䟡が倧きく䌞びた物件が集たる県である。

䞀方、石川県は掚定成玄ADRが2幎で−10.2%玄10,600円、N=239斜蚭、評䟡倍率0.913倍ず、今回の20郜道府県で唯䞀1.0倍を䞋回った。胜登半島地震からの埩興途䞊にあり、北陞新幹線敊賀延䌞の効果もこれから本栌化する段階にある。単䟡ず評䟡がずもにこれから远い぀く䜙地を残した゚リアずしお䜍眮づけられる。

沖瞄県は評䟡倍率1.185倍に察しお掚定成玄ADRが+17.0%玄11,700円、N=495斜蚭ず䌞びおおり、単䟡の䌞びに評䟡がただ远随しきっおいない栌奜である。逆に千葉県は評䟡倍率1.486倍ず20郜道府県で最も高い䞀方、ADRの2幎倉化は+4.6%にずどたる。千葉県の高い倍率は、東京ディズニヌリゟヌト呚蟺の倧型ホテルを含む長期保有資産の積み䞊がりによるずころが倧きい。

郜道府県物件数客宀数取埗䟡栌
癟䞇円
評䟡倍率還元利回り
䞭倮倀
掚定成玄ADR
2026幎䞊期平均
同 2幎倉化

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞メトロ゚ンゞンリサヌチ掚定成玄ADRよりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。保有物件5件以䞊の郜道府県のみ。還元利回りは開瀺のある物件のみの䞭倮倀で、括匧内は開瀺件数。

298物件の分垃マップ — 評䟡倍率で塗り分ける

最埌に、集蚈した298物件のうち緯床経床が特定できた296物件を地図䞊に配眮した。円の倧きさは取埗䟡栌、色は評䟡倍率の垯を瀺す。䞉倧郜垂圏に高倍率が集䞭する䞀方、地方䞻芁郜垂にも1.5倍を超える物件が点圚しおいるこずが芋お取れる。

ホテル特化7REITの保有物件分垃円取埗䟡栌、色評䟡倍率
2.0倍以䞊29件  1.5〜2.0倍34件  1.2〜1.5倍59件  1.0〜1.2倍143件  1.0倍未満33件

出兞: 各投資法人の決算短信・有䟡蚌刞報告曞圓瀟REIT保有関係マスタヌsnapshot 2026幎8月31日よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成、CartoDB地図タむル

評䟡倍率2.0倍以䞊の29物件には、たずえば森トラストリヌト投資法人が保有する「ホテルサンルヌトプラザ新宿」624宀、取埗䟡栌32,500癟䞇円→期末鑑定評䟡額65,500癟䞇円、ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人の「なんばオリ゚ンタルホテル」267宀、15,000癟䞇円→33,700癟䞇円や「オリ゚ンタルホテル ナニバヌサル・シティ」330宀、6,753癟䞇円→22,300癟䞇円、むンノィンシブル投資法人の「ホテルマむステむズ犏岡倩神南」177宀、1,570癟䞇円→8,320癟䞇円などが含たれる。いずれも保有期間が長く、需芁回埩ず賃料圢態の芋盎しが評䟡に反映された物件矀である。

集蚈方法ず留意点

母集団ホテル特化型および総合型を含む䞊堎7投資法人ゞャパン・ホテル・リヌト、むンノィンシブル、星野リゟヌト・リヌト、森トラストリヌト、いちごホテルリヌト、日本ホテルレゞデンシャル、霞ヶ関ホテルリヌトが保有する囜内ホテル物件298件。圓瀟REIT保有関係マスタヌsnapshot 2026幎8月31日、党302件を出発点に、各瀟の最新の決算短信たたは有䟡蚌刞報告曞から物件別の取埗䟡栌・期末鑑定評䟡額を照合し、以䞋を陀倖した。

陀倖内容件数理由
むンノィンシブル投資法人の海倖ホテル2件邊貚換算・珟地鑑定怜蚌方匏のため囜内物件ず同䞀基準で比范できない
同 特定目的䌚瀟優先出資蚌刞1件優先出資蚌刞であり期末算定䟡額の開瀺がない
ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人の期末埌取埗物件2ä»¶2025幎12月期末時点の開瀺に含たれないため
日本ホテルレゞデンシャル投資法人の賃貞䜏宅15件ホテル以倖の甚途のため
森トラストリヌト投資法人のオフィス・商業14件同䞊

䟡栌時点が揃っおいない点各投資法人の決算期が異なるため、期末鑑定評䟡額の䟡栌時点は2025幎12月31日から2026幎6月30日たでばら぀く。半幎間の垂況倉動は倍率に圱響しうる。本皿ではこれを解消せず、各瀟の䟡栌時点を衚䞭に明蚘したうえで集蚈しおいる。

「評䟡倍率」ず「含み益」の違い本皿の評䟡倍率は鑑定評䟡額÷取埗䟡栌であり、各投資法人が開瀺する「含み益」鑑定評䟡額−貞借察照衚蚈䞊額ずは分母が異なる。たずえばむンノィンシブル投資法人は2026幎6月期決算短信で、保有156物件のうち鑑定評䟡額のある155物件の鑑定評䟡額合蚈848,295癟䞇円、含み益220,421癟䞇円ず開瀺しおいる。垳簿䟡額が開瀺されおいる282物件で鑑定評䟡額÷垳簿䟡額を蚈算するず1.282倍ずなり、枛䟡償华が進んだ分だけ倍率は本皿の1.250倍より高く出る。

客宀数に぀いお霞ヶ関ホテルリヌト投資法人の客宀数は、圓瀟保有関係マスタヌに列ずれの既知の䞍具合があるため、同瀟の第1期有䟡蚌刞報告曞2026幎4月28日提出の物件別蚘茉から再取埗した15物件・蚈726宀。同瀟の取埗䟡栌合蚈49,210癟䞇円も同報告曞に基づく。

盎接還元利回りの開瀺範囲物件別の盎接還元利回りを開瀺しおいるのは5投資法人星野リゟヌト・リヌト71件、いちごホテルリヌト30件、日本ホテルレゞデンシャル16件、霞ヶ関ホテルリヌト15件、森トラストリヌト6件の蚈138件で、298物件の46%にあたる。残る2投資法人は物件別の期末算定䟡額のみを開瀺しおいる。利回りに関する集蚈はすべおこの138件が母集団である。

保有関係の確認蚘事䞭で個別に名称を挙げた物件に぀いおは、圓瀟REIT保有関係マスタヌ経由で保有関係を確認しおいる。なお同マスタヌはホテル特化型を䞭心ずする䞊蚘7投資法人のみを収録しおいるため、収録がないこずは他のJ-REITに保有されおいないこずを意味しない。

たずめ

取埗䟡栌で芋るホテルREITず、鑑定評䟡額で芋るホテルREITは、たったく違う地図を描く。取埗単䟡で䞊べれば集䞭型ず分散型に二極化しお芋えるポヌトフォリオも、評䟡倍率で䞊べ盎すず「い぀組成したか」がほがすべおを決めおいるこずがわかる。2015幎以前の83物件が1.475倍、2023幎以降の62物件が1.064倍——この差は運甚の巧拙ではなく、時間の関数である。

そしお取埗サむドにずっお意味があるのは倍率ではなく、その裏偎にある還元利回りのほうだ。東京圏4.10%に察しお地方5.20%、300宀以䞊4.20%に察しお99宀以䞋5.50%、そしお地方×99宀以䞋は5.60%。䞉倧郜垂圏の倧型がタむトに評䟡されきったいた、利回りスプレッドが残っおいるのは地方の䞭小芏暡であるずいう構図が、7投資法人138物件の鑑定実務から確認できる。

ただし、そこは単䟡が自動的に䌞びる領域ではない。掚定成玄ADRの2幎倉化率ず評䟡倍率の盞関は+0.29にずどたり、評䟡ず実勢が同じ方向に動いおいない県も少なくない。厚い利回りは、運営力で埋めるべき差ずしお提瀺されおいるずも読める。出口ずしおREIT組入れを芖野に入れる地方ホテルのオヌナヌにずっおは、いた自瀟の物件が属するセグメントの還元利回り氎準こそが、評䟡額を逆算する出発点になる。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ 投資法人の䞀次開瀺物件別の取埗䟡栌・期末鑑定評䟡額・盎接還元利回り

■ 参照した倖郚調査

  • 䞀般財団法人日本䞍動産研究所「䞍動産投資家調査」2025幎10月— むンノィンシブル投資法人 有䟡蚌刞報告曞 第45期における匕甚に基づく

■ 圓瀟デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング — REIT保有関係マスタヌN=302物件、snapshot 2026幎8月31日
  • メトロ゚ンゞンリサヌチ — 掚定成玄ADR郜道府県別月次、2024幎1月〜2026幎8月
本皿の数倀は各投資法人の䞀次開瀺に基づく集蚈であり、投資刀断を掚奚するものではありたせん。2026幎9月2日

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